2009年8月19日 (水)

円周率の果てに

リンク:筑波大スパコンが円周率計算で世界新記録 – スラッシュドット・ジャパン

「2 兆 5769 億 8037 万けた」とは天文学的過ぎる桁数で到底想像が追いつく領域ではないのだが、この話を聞いて、あのカール・セーガンの名作
「コンタクト」の衝撃のラストを思い浮かべる人は結構いるのではなかろうか。(ただし小説のみ。映画ではこのラストのオチは描かれていない。)

あーこれ以上書きたいが、完璧にネタバレの領域なのでインターネット上では書けない。

つまりは、科学が神を見つけたとしたら、どのような形でそれは現れるだろうか?と言うことを、彼なりに描いて見せたのだ。

あー書きたい。でも書けないので今日はこれで終わる。

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2009年8月10日 (月)

時計回りの地震

昨日、東京で久しぶりに地震があった。

実はちょっと前に台湾で地震があり、その後九州あたりで地震があったので、そろそろこのへんで地震が来るかな?と思っていたところだったのだ。

と言っても何も後出しのインチキ予言をしようと言うことではなくて、前にどこかで、

「地震は環太平洋火山帯を時計回りに移動する」

と言う話を聞いたことがあったからだ。

それを確かにそうだと思ったことは無かったのだが、昨日の地震で、もしかしたらこれは本当なのではないかと思い、ちょっと調べてみることにした。

以下はGoogleニュースで「地震」で検索した過去1ヶ月間の地震のニュースを日付順に並べてみたものだ。

7月14日 台湾沖合いで今年最大の地震 - 中国国際放送局

7月15日 asahi.com(朝日新聞社):ニュージーランド沖でM7.8の地震 一時津波警報も - 国際

7月18日 山口県で震度3の地震 - 社会ニュース - nikkansports.com

7月27日 スマトラ島沖でM6.2の地震 死傷者の情報なし - MSN産経ニュース

8月2日 新潟・村上などでまた震度3の地震 - 社会 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

8月2日 西パプア州でM6.1 インドネシア東部 - MSN産経ニュース

8月3日 熊本の八代・人吉で震度4 - 社会 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

8月3日 愛知で震度3の地震 - 社会ニュース - nikkansports.com

8月5日 沖縄で震度4の地震 - 社会 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

8月5日 栃木北部を震源の地震が2回、震度2 - 社会 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

8月6日 熊本でM4・6、八代・人吉など震度3 - 社会 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

8月9日 関東地方で震度4の地震 - 日テレNEWS24

8月9日 地震:北海道・釧路で震度2 - 毎日jp(毎日新聞)

8月10日 南太平洋のバヌアツ沖でM6.6の地震=米地質調査所 – Reuters

何となく、日を追う毎に徐々に北上しているように見えまいか。

そのうちアラスカか北米の太平洋側あたりで地震が起きたら、この説が証明されるような気がするのだがいかがであろうか。

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2008年3月24日 (月)

遠隔二点間宴会支援デバイス「二人酒」

リンク:インタラクション2008- 遠隔二点間宴会支援デバイス「二人酒」 - Engadget Japanese

まずは上記リンク先を是非ご覧頂きたい。

もうこういうバカバカしい発明、大好き! こういう遊び心のある発明はどんどんやって欲しい。

しかしこの論文を読んでいたら、単に面白半分の発明ではないと思えてきた。

ネットワークを使って遠隔でいろんなことをやってみる。その思いつきの過程ではトンデモないものや一見くだらないものもドンドン出てくるだろうが、その中からきっと将来に役立つ本物も現れてくるに違いない。

この次は「遠距離恋愛支援システム」が発明されるであろう。いったいナニをどうするのかは良く分からないが。

なんて馬鹿なことを考えていたら、私もこんなものを思いついた。

「遠隔合コン支援システム」なんてのはどうか?

基本はTV会議システムであるが、それぞれの端末には気になる異性をこっそりクローズアップする機能がついており、それが双方向になった時だけお互いに相手が自分をクローズアップしていることが分かるようになっている。そうなると同時に2ショットチャットチャンネルが開いて二人だけの会話が出来るようになる。

しかし誰と誰が2ショットしているかは他の参加者は分からないので、そこでどうふるまって友達無くすのか彼女を作るか、参加者本人の裁量に任されることになる。

「遠隔カラオケボックスシステム」も思いついた。

インターネットカラオケとTV会議システムを結合したもので、TV会議で友達と繋がった状態でカラオケをするだけのものであるが、実際に友達とカラオケに行っている時のように、歌おうと思っても先に予約した人がいると何人かが歌い終わるまで友達の歌を聴いて待たなくてはいけない。

ダメだ、こういうこと考え始めると止まらなくなる。(笑)

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2007年2月26日 (月)

DNAメモリ

「科学者は妄想する」と言う書籍を紹介したとき、オーストラリアのポール・デイビス博士の説について書いたことがあった。

地球の生命体のDNAは何百万年、何千万年も前から、親から子に正確にコピーされて生命の情報をとぎれることなく伝達して来ている。
そしてヒトのDNAは文字にすると30億個以上の記号配列で出来ているが、そのうち遺伝子として意味のある情報はわずか3~5%に過ぎないと言う。
デイビス博士は、その残りの部分に異星人がメッセージを書き込んでいるに違いないと言うのだ。
その容量は、異星文明の栄枯盛衰を書き記すには充分な量があると言う。

その技術的な可能性が実際に証明された。

リンク: スラッシュドット ジャパン | 生きたバクテリアを記録メディアに

遠い将来のコンピュータは、今のような無機質なシリコンと金の固まりではなく、なんかこうどろどろした有機物の固まりになるのやも知れぬ。

それはもしかしたら、今の人間の脳そっくりだったりするのかも知れないな。

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2006年6月 3日 (土)

インテリジェント・デザイン

数日前の記事「地球外生命」に対して、サーモンさんから

人間は自然と進化して今の状態になったのでしょうか?
それとも人間のような生命を最初に創造した神がいたのでしょうか?

と言うコメントを頂いた。

これってまさに最近アメリカの教育界をまっぷたつに分けた「インテリジェント・デザイン」論争そのものを端的に表現した疑問である。

リンク: インテリジェント・デザイン - Wikipedia

今地球上にいる生物を作った原因は、いわゆるダーウィンの進化論と言われている。
進化論と言うのは、生物の進化は偶然の産物だとしている。
だが、精緻な生命のメカニズムのひとつひとつを見るにつけ、私達にはそんなものが果たして偶然に生まれるものなのだろうかと思えてしまう。

喩えて言えばだ。

ピアノの鍵盤の上を猫がでたらめに歩き回っているとしよう。
もし猫が何億回も鍵盤の上を歩き回れば、そのうちの1回くらいはものすごい名曲が偶然弾けてしまうに違いない。
とするのが進化論だ。
そんなことはあり得ない。名曲を弾くのは高度の知性を持った生物でないとできない。
とするのがインテリジェント・デザイン説だ。

そう喩えると、いかにも進化論の方がめちゃくちゃ言っているように感じる。
だから、最近アメリカの学校では進化論は絶対ではないとして、インテリジェント・デザイン説を教えるべきと言う一派が跋扈していた。

確かに進化論だけでは説明できない「ように感じられる」生命の不思議はある。
しかしだからと言って地球の生命を作った何か別の存在がいるとすることを学校で教えてしまうのは、やはり適当でないと思う。

何故ならばまずその「何か別の存在」と言うものの証拠は何もないこと。もしその「何か別の存在」が証明できたとしても、ではその「何か別の存在」はどうやって生まれたのか? と言う謎は残るので、問題が先送りになるに過ぎないからだ。

ただ、将来もしかしたらその「何か別の存在」と言うものが発見される可能性はあるだろうと私は思うのである。

地球外生命探査計画の強力な推進者であった故カール・セーガン博士は、著書「コンタクト」の中でSF小説の形を借りて、彼が考える「何か別の存在」を表現した。

彼は地球上の生命と言う狭い範囲ではなく、もっと広い範囲での「創造者」を科学的に発見するとしたら、それはどんな状況になるだろうと言うことを、あっと言わせるラストシーンでリアルに描いてみせた。

私達が「神」と言う言葉でしか表現できなかったものに、究極の科学はいつの日か別の方向から巡り会うかも知れないのだ。

4102294015コンタクト〈上〉
池 央耿 高見 浩 カール・セーガン
新潮社 1989-07

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