2010年1月 2日 (土)

「AVATAR」

さすがキャメロン御大。「エイリアン2」にしても「ターミネーター2」にしても「タイタニック」にしても、その時々で今までに見たことがない技術を開発して、今までに見たことのない映像を見せてくれたのだが、今回もその期待を遥かに上回るすごい世界を見せてくれた。

「この世界観は宮崎アニメを彷彿とさせる」と言うのは随所で語られている評価であるが、私もそう思った。特にヒロインのネイティリは、間違いなく「もののけ姫」のサンである。

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はじめは真っ青な皮膚の異星人に当然のように感じていた違和感なのだが、ネイティリのしなやかで美しい身のこなしや感情豊かな表情に、いつしか見ている側は魅了され、その悲惨な運命の一族に感情移入し始める。

その異星人一族の映像は驚異的な技術のCGで作られてはいるのだが、キャメロンが生み出した新技術によって、それはCGで作られたと言うより、「CGによるバーチャルメイクを施された役者の演技」と言う方が当たっていると思う。次の短いメイキング動画を見るとそれが良く分かる。

この映画、昨年の大晦日に見たから私的に去年見た映画のベスト1になったが、もし年が明けてから見たとしても、多分今年のベスト1になったであろう。

リンク:映画「アバター」オフィシャルサイト

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2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます

昨年は色々と新しいモノ、新しい概念、新しい環境。そんな年であった。

今年もまた多くのワクワクするものに遭遇する予感がする。そしてきっとそれはかなりの確率でインターネットのクラウドの中からやってくる。

なんと言っても「2010年」なのだから。

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2009年11月23日 (月)

「2012」

見てきた。

エメリッヒ監督のことだから、

「SFXは物凄い!ただ、それだけの映画である可能性が高い。」

と思って見に行ったら、その通りの映画だった。

それにしてもあの都市崩壊のカタルシスは、多分作る側もそれを狙っているので不謹慎と言うことはないだろうから言うが、もの凄い快感である。

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マヤの予言とやらは実際にあって、2012年に地球が終わると言うことも本当に心配している人もいるらしいが、エメリッヒ監督は、一応それをモチーフと言うことにはしていながら、そんなことはもはやどうでも良く、ただ壊す快感を爆発させたかっただけに違いない。

この超弩級破壊映像をもう一度見たいだけのために私はDVDが出たら買うだろうと思う。その価値がある映像だ。間違いなく本年度のアカデミー特殊効果部門ノミネートナンバーワンであろう。

ところで、たいしたことがないと思っていたこの映画のストーリーについて、非常になるほどと思わせるレビューがあったので引用させて頂く。

もしこの映画を「非現実的」という人がいたら、バカを言うなといってやりたい。そういう人たちはいったいどこを見ているのか、こんなにリアルな設定はないではないか。この地上の中で、あれを作れる技術力と経済力と奴隷酷使力があり、他の国民やマスコミを完璧にシャットアウトできる国など他にない。まともな人権感覚がある国では絶対に不可能なのである。

これまでパニック映画は、人類生存のためのプロジェクトを美談扱いしてきたが、『2012』はついにその現実を描いた。美談の裏には奴隷たちの犠牲があり、命よりも美術品を優先する姿があるのだ。

リンク:超映画批評『2012』80点(100点満点中) より

なるほどね~。実は私も見ていながら、自分の家族を守ることしか考えていない主人公よりも、敵役の太っちょ政府高官の方が正しいと感じていたのであった。

そうか、この映画では決して正しくないヒーローを描いたと言う点で、脚本的にもなかなか斬新な映画だったのかも知れない。

リンク:2012 - オフィシャルサイト

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2009年10月 4日 (日)

「宇宙戦艦ヤマト」実写版

リンク:キムタク・古代進で初の実写版ヤマト発進! (2-2ページ) - 芸能 - SANSPO.COM

森雪は黒木メイサで、沖田艦長はなんと山崎努。それ以外にも驚きの豪華キャスト揃いである。悪役はまだ未発表とのことで、Twitter界隈ではデスラー総統は是非とも伊武雅刀にやってもらいたいとの声が高い。

ところでメガホンを撮るのは、あの山崎貴とのこと。私はこれで期待が高まった。

山崎貴は「ALWAYS・三丁目の夕日」で名声を上げたが、実はその前に極めてSFチックな映画を2本撮っていることは意外と知られていない。「ジュブナイル」と「リターナー」である。

どちらもタイムスリップや異星人を絡めた立派なSF作品であった。それもそのはず、山崎貴監督は「未知との遭遇」と「スターウォーズ」を子供の時に見て以来、特撮監督を目指していた人なのだ。

元々、SF大好き、特撮大好き少年だったのだ。だから、あの「続・三丁目の夕日」のゴジラも、もううずうずしてどうしてもやらずにいられなかったのである。

さて、そういう人が「ヤマト」をやったらどうなるか? 「リターナー」は海外の名だたるSF映画へのオマージュ(パクリとは私は思わない)が散りばめられた作品だったが、「マトリックス」や「ET」と決して比べても決してひけを取らないVFXを作り上げていた。

だから、日本では極めて珍しいスペースオペラを、きっとこの人は期待を裏切らないレベルで見せてくれると思う。おそらくこれをやることが昔からの夢だったはずだ。

ただ、この人のキャラクタとして、どうしてもやや少年向けと言うか、家族で楽しめるような雰囲気になってしまう。優しい人なのでハリウッドのごりごりのアクション映画のようなハードな雰囲気が出来ないのだ。

だからこそ「三丁目の夕日」のような暖かみのある作品も作れた訳で決して欠点ではないのだが、それが「ヤマト」と言う極めて日本的な話でもある題材に、またぴったりではないか。

と言う訳で非常に期待をしているのである。

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2009年10月 3日 (土)

「紀元前1万年」

久々に廉価版DVD売り場を巡って、ちょっと見てみたかった映画だったので買ってみた。エメリッヒ作品だし。

ブログで感想を書くのに、良くないと思ったら書かずに済ますのが今までの私の流儀だったのだが、エメリッヒは好きな監督の一人なので、敢えてもっと頑張って欲しいので書く。

正直、これは、はっきり言ってエメリッヒ監督の中では最駄作かも知れない。下のアマゾンでのレビューの評価でもそれは現れている。

この人は基本的に「超ド級B級大作」を作る人であって、その技量は「ゴジラ」や「インディペンデンス・デイ」のような完璧に全部架空の設定の映画の方が生きるのだと思う。これら2作はだから、私も好きだし、最高のB級大作で良かったと思う。

ところが地球環境問題を扱うかのように思わせた「デイ・アフター・トゥモロー」や有史以前の壮大な歴史を見せてくれるかのように思わせたこの「紀元前1万年」では、そのストーリーの薄さが致命的になっている。

リアルに考証することをはなからやろうとしないのであれば、この映画ももっとファンタジーに徹した方が良かったと思う。どうも中途半端感が拭えないのであった。

ただ、相変わらず映像だけは素晴らしい。ピラミッド建築現場はCGではなく実際にセットを作ったと言うのだから驚いた。

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ただ、「え?紀元前1万年にピラミッド?」と言うことに気づいてしまうような人は見ない方がいい映画と言うことである。

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2009年8月23日 (日)

「トランスフォーマー」のコスプレ

これ、すごい!! ほんとにトランスフォームしてるし。(笑)

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2009年8月 1日 (土)

「コンタクト」

休日にふと見たくなって蔵書DVDの中から久しぶりに見てみたシリーズ。

カール・セーガン博士の原作での壮大なラストは再現されていないものの、原作の精神を余すところ無く、それを映画的な表現で描ききった手腕はさすがのロバート・ゼメキス。

科学者として、証拠のないものは信じないと言う主人公のエリーの恋人が、若い宗教家。

彼は、存在する証拠がない神は信じないと言う彼女にこう聞く。

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「お父さんを愛していた?」

「ええ、とっても。心からね」

「その証拠は?」

「え?・・・」

これはこの映画の中でも私が一番好きなシーンだ。

かくして彼女は、科学者として異星人から送られた設計図に基づいて建造された「マシン」に乗り込んで、単身宇宙に行き、異星人に会って戻ってくる。

しかし、戻ってきた彼女の貴重な体験を証明する証拠を、異星人は何一つ残してくれなかった。

彼女は主張する。「証拠はない。しかし全身全霊で自分はこれを体験してきた」と。

皮肉なことに、その言い方は、若い宗教家が神に会ったと言う体験を彼女に語った状況と何一つ変わっていなかったのだ。

と言う話。

この話は異星人遭遇もののSFと言う形を借りながら、そのテーマは科学と宗教の話である。

原作者カール・セーガンは、NASAで宇宙開発の立役者として活躍した科学者である。その一方この「コンタクト」の原作を読むと分かるように、この人は宗教界とも密接に交わり、その方面の造詣も深かった。

「コンタクト」の原作では、映画では描かれなかった衝撃のラストがある。エリーはついに自分の信じる科学の方法で、自分の体験を証明するのだ。

カール・セーガンはこう言いたかったのだと思う。

「神はいるだろう。いるのなら、何故皆が分かる方法で堂々と出てこないのか? それならば私が私の方法であなたに会いに行きますよ!」と。

今、天国で彼は神とどういう対話をしているのだろうか。

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2009年7月20日 (月)

「The Classic」 テーマ曲

久しぶりに電子ピアノを弾き始めて、韓国映画「The Classic」、邦題は「ラブストーリー」のテーマ曲を是非弾きたいと思って、Youtubeで見つけたのがこのMV。

zo insung - The Classic

ノスタルジックでもの悲しいメロディが美しくて胸が熱くなる。映画全体もまさしくそういう雰囲気がテーマだ。主演のソン・イェジンは、日本では「私の頭の中の消しゴム」で有名になったが、この頃はまだ初々しくて実に良い。

映画はこちら。

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starsああ、初恋
stars一人で観たい映画
starsタイトルに偽りのない純粋なラブストーリー。
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2009年6月21日 (日)

「ターミネーター4」

見てきた。

リンク:ターミネーター4 - オフィシャルサイト

前3作は現代で未来からやってきた凶悪ターミネーターに生身の主人公が追いかけられると言う映画だったのだが、今回は舞台が一転核戦争後の未来に移り、前3作の原因となる未来での機械と人間の攻防が描かれる。

ネットでのこの映画のレビューを見ると、失望したと言う人は、前3作でのターミネーターに追いかけられる恐怖を求めていた人のようであるが、私はこのプロットは知っていたから、今度は戦争映画であり、今までとは違うと分かっていて見たのでその違和感は全く無かった。

しかし正直、これだけのグレードでやってくれるとは思わなかった。

重み、迫力、そして渋みのある映像。リアリティが凄い。ドラマも、前3作で重要人物であったジョン・コナーとカイル・リースを中心に、さらに新たなキャラとして「半生」ターミネーターが登場して、ストーリーを紡いでいく。それがまた見事なドラマになっているのだ。

今後これをエピソード1として6まで作られる予定とのことだが、大いに楽しみになった。

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2009年6月13日 (土)

「スタートレック」

評判が良さそうだったので見てきた。

リンク:映画『スター・トレック』オフィシャルサイト

今まで何作も作られてきた「スタートレック」の映画とは違い、その主人公達の若かりし頃が描かれており、ストーリーも今までとは繋がりがないと言うことで、いわゆる「トレッキー」と言われる人以外でも楽しめると言う話だったので、SF映画は好きだけど、決して「トレッキー」ではない自分も楽しめるかな?と思っていたのであるが、見てみたら、これはやっぱり「スタートレック」の世界なのだった。良い意味でも、悪い意味でも。

良く出来てはいるのだ。カーク船長やスポックの若かりし頃はオリジナルの役者にとても良く似て雰囲気を出しているし、ブラックホールに飛び込んでタイムスリップした結果での因果応報が繋がるストーリーとか。

悪役が過去にタイムスリップして来てしまうと言うのは、J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」3部作のラストを思い出した。

でもやっぱり、詰めこみすぎたのではなかろうか。「スターウォーズ」だったらこの話を3部作くらいで描くのではないかと言う気がした。

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