« 有隣堂100周年 | トップページ | Koyoteと言うグループ »

2009年11月23日 (月)

「2012」

見てきた。

エメリッヒ監督のことだから、

「SFXは物凄い!ただ、それだけの映画である可能性が高い。」

と思って見に行ったら、その通りの映画だった。

それにしてもあの都市崩壊のカタルシスは、多分作る側もそれを狙っているので不謹慎と言うことはないだろうから言うが、もの凄い快感である。

image

マヤの予言とやらは実際にあって、2012年に地球が終わると言うことも本当に心配している人もいるらしいが、エメリッヒ監督は、一応それをモチーフと言うことにはしていながら、そんなことはもはやどうでも良く、ただ壊す快感を爆発させたかっただけに違いない。

この超弩級破壊映像をもう一度見たいだけのために私はDVDが出たら買うだろうと思う。その価値がある映像だ。間違いなく本年度のアカデミー特殊効果部門ノミネートナンバーワンであろう。

ところで、たいしたことがないと思っていたこの映画のストーリーについて、非常になるほどと思わせるレビューがあったので引用させて頂く。

もしこの映画を「非現実的」という人がいたら、バカを言うなといってやりたい。そういう人たちはいったいどこを見ているのか、こんなにリアルな設定はないではないか。この地上の中で、あれを作れる技術力と経済力と奴隷酷使力があり、他の国民やマスコミを完璧にシャットアウトできる国など他にない。まともな人権感覚がある国では絶対に不可能なのである。

これまでパニック映画は、人類生存のためのプロジェクトを美談扱いしてきたが、『2012』はついにその現実を描いた。美談の裏には奴隷たちの犠牲があり、命よりも美術品を優先する姿があるのだ。

リンク:超映画批評『2012』80点(100点満点中) より

なるほどね~。実は私も見ていながら、自分の家族を守ることしか考えていない主人公よりも、敵役の太っちょ政府高官の方が正しいと感じていたのであった。

そうか、この映画では決して正しくないヒーローを描いたと言う点で、脚本的にもなかなか斬新な映画だったのかも知れない。

リンク:2012 - オフィシャルサイト

|

« 有隣堂100周年 | トップページ | Koyoteと言うグループ »

コメント

「こんな災害があるかもよ」っていう映画だと思っていたんだけど、

結構、むずかしい映画だったんですね。(゚ー゚;

投稿: 葛飾のオヤジ | 2009年11月25日 (水) 20時44分

>オヤジさん

いやいやそのどちらも違いますね。

こんな災害は絶対無いし、社会派の映画でもない。

滅茶苦茶壊しまくって愉しんでる映画。

それが一番近いと思います。^^

投稿: TODO | 2009年11月25日 (水) 23時25分

この記事へのコメントは終了しました。

« 有隣堂100周年 | トップページ | Koyoteと言うグループ »