「紀元前1万年」
久々に廉価版DVD売り場を巡って、ちょっと見てみたかった映画だったので買ってみた。エメリッヒ作品だし。
ブログで感想を書くのに、良くないと思ったら書かずに済ますのが今までの私の流儀だったのだが、エメリッヒは好きな監督の一人なので、敢えてもっと頑張って欲しいので書く。
正直、これは、はっきり言ってエメリッヒ監督の中では最駄作かも知れない。下のアマゾンでのレビューの評価でもそれは現れている。
この人は基本的に「超ド級B級大作」を作る人であって、その技量は「ゴジラ」や「インディペンデンス・デイ」のような完璧に全部架空の設定の映画の方が生きるのだと思う。これら2作はだから、私も好きだし、最高のB級大作で良かったと思う。
ところが地球環境問題を扱うかのように思わせた「デイ・アフター・トゥモロー」や有史以前の壮大な歴史を見せてくれるかのように思わせたこの「紀元前1万年」では、そのストーリーの薄さが致命的になっている。
リアルに考証することをはなからやろうとしないのであれば、この映画ももっとファンタジーに徹した方が良かったと思う。どうも中途半端感が拭えないのであった。
ただ、相変わらず映像だけは素晴らしい。ピラミッド建築現場はCGではなく実際にセットを作ったと言うのだから驚いた。
ただ、「え?紀元前1万年にピラミッド?」と言うことに気づいてしまうような人は見ない方がいい映画と言うことである。
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