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2009年1月 4日 (日)

アリとキリギリス

中長期的に安定した雇用を創出するのが狙いとの「雇用ニューディール計画」なるものが策定された。

リンク:「非正規」保護へ、雇用対策戦略化…政府のニューディール  大揺れ雇用  特集  YOMIURI ONLINE(読売新聞)

曰く、

 約1779万人(7~9月期平均)の非正規雇用者や、約180万人(07年)とされるフリーターに対する支援策なども盛り込む。
 正社員と同じ内容の仕事をしているのに賃金に大きな差がある現状を是正するための制度作りや、非正規雇用者が一定の勤続年数に達した場合に正規雇用とするための保護法制の整備などを進める。

とのことだが、例によってちょっと待て。
何かひっかかって、派遣労働者の人は何故派遣社員になったのかを検索して調べてみた。

・パートより時給が高い。
・好きな仕事だけできて、まとまった休みも取りやすい。
・必要以上に働かずに済む。(不要な人間関係、接待は断れる)
・正社員と違い責任がなく気が楽。
・正社員では採用されないような大企業に簡単に入れる。
・嫌になったら契約更新しなければいいので辞めやすい。

確かに契約期間途中で一方的に解雇と言う違法な扱いを受けて寒空に放り出された人達は気の毒ではある。

しかし報道によれば半数近くは契約期間満了で更新されなかっただけである。好きな時に辞められると言うメリットを望んで派遣社員になったのであれば、好きな時に「辞めさせられる」可能性も同じだけあると言うことは分かっていたはずである。

「正社員と同じ内容の仕事をしているのに」と政府は言うが、同じ内容の仕事をしていても上のように心構えもゆるく、将来に亘って勤め続ける保障もない人達に、何故正社員と同じ扱いをしなくてはいけないのか?

政府は派遣労働者をなるべく無くして正社員化する方向に持って行きたいようだが、上の回答のようなことを考えていた人達が、不自由でストレスの多い正社員になろうと果たして思うのだろうか?

「非正規雇用」などと言う言い方も、正社員以外の働き方はなんだか正しくないような感じがしてしまって、良い言い方ではないなあと思っている。

私は、色々な働き方があって良いと思う。企業にどっぷり浸からず自由な生き方を求めるのは決して悪いことではない。きちんとリスクをわきまえてさえいれば。

自分の好きなように生きて、それで食えなくなったら企業や政府が悪いと言う。それはどう考えても違うだろう。

アリになるのか、キリギリスとして生きるのか?

いつの世も自由と安心は常にトレードオフなのだ。人は皆、その狭間でどちらにどれだけ妥協するかを自分で決めて、その中で決して理想ではない人生を選ばざるを得ないのである。

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コメント

なぜパートでなく派遣か。
なぜ正社員でなく派遣か。

理由がある。

小生も先輩と同意見だ。


会社側にも理由がある。
なぜ正社員でなく派遣か。

リスクも抱えなければ、仕事に発展は無い。

投稿: 葛飾のオヤジ | 2009年1月 5日 (月) 20時50分

>オヤジさん

ご同意頂き、有り難き。

派遣には派遣の良さがあったはず。だからこそそれを選ぶ企業も労働者もたくさんいた訳だ。
それをまた、今回のような問題が出たからと言って、今度は製造業で派遣を使うのを禁止しようとか言っていますな。
多様化するライフスタイルへの対応。そんな話をちょっと前まではお上もしていたような気がするんだがねえ・・・。

投稿: TODO | 2009年1月 6日 (火) 21時50分

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