一貫したGoogleの考え方
もうGoogleと言うカテゴリを作った方が良いのかも知れないのだが、Googleが他と一線を画しているのは、そのサービスの開発において技術的な素晴らしさ以上に、一貫したポリシー、それはもう「強い信念」と言った方が良いものを感じるところだ。
それは前の記事にも書いた、「分類するな、検索せよ」と言うことである。
Googleはそのサービスの一つであるPicasaウェブアルバムに、顔認識機能を付けた。
リンク:“顔認識”機能の付いたオンラインアルバム - ビジネスABC
はじめこの機能を聞いた時、カメラで撮影する時なら顔を認識してフォーカスや絞りを自動的に調整すると言う目的が分かるが、既に撮影済みの写真の顔を認識していったいどうするのだろう? と思った。
ところがこのPicasaウェブアルバムの新機能は、アップロードされた写真を全て調べて、同じ顔があればそれをまとめて表示しようと言うのだ。
例えば色々な人が写っているたくさんの写真の中から、恋人の写っている写真だけを選び出して、それにラベルを付ける。
そうすると次からは、そのラベル名をクリックすれば、雑多な写真の中から恋人の写真だけを見ることが出来る。
ここで重要なのは、「恋人の写真だけを見る」と言う目的のために、一切の分類、整理と言う作業を行っていないと言うことだ。
「パワフルな検索技術さえあれば、分類、整理は必要無い」
これがGoogleの強い信念であると感じる。
ちなみに、試してみたら、明らかにボケていたり、大人数の集合写真で1人1人が明らかに小さかったりと言う写真以外の、正面を向いていて数人で写っている程度のものであれば、8~9割程度の正しさで同じ人を選び出してくれると感じた。これはなかなかの優れものである。
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