クラウドコンピューティング
昨日Googleドキュメントについて書いた最後に、「未来のコンピューティング」と言う言葉で締めくくったが、これがクラウドコンピューティングと言われているものであろう。
今、クラウドコンピューティングのさわりを体験するには、シンプルなネットブックを1台持って街にでかけ、ホットスポットのある駅や喫茶店に行ってGoogleドキュメントを使って仕事をすると言うことだ。
近い将来は、持ち歩けるコンピュータはもっとシンプルになって、重厚長大化の一途だったパソコンのOSはこれから先はどんどんシェイプアップされて小さく最低限のものになってくるのではないか。そうなると普通のWindowsとWindows Mobileとさらには携帯電話との区別すら明確じゃなくなってくると思う。
携帯電話とコンピュータの違いは、単にその用途に応じてフルキーボードがあったり無かったり、画面が大きかったり小さかったりと言うだけの差になる。
少なくともHDDの量などは全く必要なスペックでは無くなる。
何故なら、クラウドコンピューティングの世界では、「こちら側」で持っているのは単なる出入り口であって、出来ることの内容、アプリケーション、データは全て「あちら側」にあり、どれをその時に選んで取り出して使うかだけの問題になるからだ。
Googleは今、世界のあらゆる情報を自分のサーバに取り込もうとしている。Googleがクラウドコンピューティングを牽引する中心になることは間違いないとすれば、世界中のあらゆる情報が、Googleに集まることが加速されるのかも知れない。
クラウドコンピューティングと言うのは、どこにあるか良く分からないからそれを喩えて雲と言っているのであるが、実はその雲が晴れてみたらそこに隠れているのは、ただ一つ、超巨大なGoogleサーバであったと言うことになっちゃわないのか・・それでいいのか?と言う気もする。
そうなるともはやインターネットはインターネットではなく、世界に張り巡らされたGoogle回線に過ぎないのではないか?
何やら未来に暗雲が立ちこめている気がしてきた。
もしかしたら、それが「クラウド」と言うことの真の意味なのかも知れぬ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
TODOさん、Aloha・・!。
そうそう、”クラウドコンピュータ”じゃなくって
”クラウドコンピューティング”・・・(笑。
先週たまたま、”CALS”と”クラウドコンピューティング”と言う題材で論文を書くために
自宅から事務所にメールしたタイトルが・・コンピュータに
なっていました・・・(笑。
CALSは建築や土木のデータ化がそもそもの始まり
だけれど、自分の所のテーマは
事務所とか現場とか電気屋さんの所・・・、
って言う”場所”って言う概念の払拭なんです・・・。
当初は”クラウドコンピューティング”って言う概念が
無かったから・・・、
おかげで理論が飛躍的に進歩しました。
ではでは、Mahalo。
投稿: jazz | 2008年11月29日 (土) 11時38分
>jazzさん
「場所と言う概念の払拭」
なるほど。クラウドコンピューティングはそういうことですよね。
「整理するな、検索しろ」
と言う言葉も聞きました。
これも情報がどこにあるかは気にするなと言うことですよね。
考えても見れば、モノにしろ情報にしろ、整理しておかないといけないのは、使う時にそれがどこにあるかすぐ見つけられるようにするため。
見つける手段が進歩したら、その必要はなくなると言うことなんですね。
投稿: TODO | 2008年11月29日 (土) 23時21分