マイケル・クライトン死去
リンク:CNN.co.jp:M・クライトン死去、66歳 ジュラシック・パーク原作者
医学博士でもあるこの人の作品は、科学・技術・経済・政治と言った現代的なあらゆる要素を上手くバランス良く盛り込んで、読む者をグイグイと引き込んだら、息をもつかせぬ展開で、ハラハラドキドキのエンタテイメント世界に遊ばせてくれた。
出世作の「アンドロメダ病原体」は、未知の病原体で死ななかったのがアル中患者と赤ん坊だけだったと言うことから、病原体の弱点を探ると言う話だった。
ヒントは血液のpHと言う話なのだが、そこに至るまでの推理とサスペンスがこの人の持ち味だ。
私が好きな作品は、「エアフレーム」。
とある飛行機事故について、主人公がその事故原因を突き止めるまでの過程が描かれた推理作品だが、航空業界の経済的事情や飛行機の技術的なことを上手く盛り込んで、ラストで明かされるまさかの事故原因まで。ストーリーの盛り上げ方が素晴らしかった。
若すぎる死である。これからもっと骨のある楽しい作品を読ませてもらいたかった。
エアフレーム―機体〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) | |
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