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2007年7月29日 (日)

「魂の伴侶」

以前に「前世療法」と「前世療法2」を読んだことを書いたが、同じ著者による3冊目の本である。

ブライアン博士のもとにやってきた二人の患者、エリザベスとペドロは最初全く無関係のように思えた。しかし二人の退行催眠治療を続けるうちに、二人は遠い前世において何度も、夫婦や恋人、また父娘として共に生きてきた「ソウルメイト」であったことを発見する。

現世において自分の診察室を同じ時期に二人が訪れたことは決して偶然ではないはずだ。彼らは今再び巡り会うためにここに来ている。しかし、そのことを知っているのは自分だけであり、自分がそれを知らせない限り、彼らは出会うことなくこの一生を終わってしまうかも知れない。

ブライアン博士は苦悩する。医師として自分は守秘義務を負っているからだ。もし、自分の認識が誤りだったら・・・。しかし、ブライアン博士は、勇気を出して一線を越えるのだった・・・。

前2冊の著書は臨床レポート的だったが、本作はとてもドラマチックかつロマンチックな話になっている。映画にしても良いくらいだが、実はこれもまた決して作られた話ではなく、ブライアン博士の診察室で実際に起きた話だと言うのだ。

私自身、ブログにも何度か書いているがこうしたことに非常に興味を持っている。それは昨年から今年にかけて、3人の親の死が立て続いたことと決して無関係ではない。

「死」と言うものは身近で経験しない限りは、非常に物質的な部分でしか理解できないものだ。人間の「死」と言うのは肉体的な機能の停止によって何もかもが終わる、そこで何もかもが失われると言うことでは決してなくて、何だか分からないが、「まだある」と言うものが残っている気がするのだ。

実は私は、ちょっと前までは人間は利己的遺伝子の操りロボットに過ぎないと思っていた。恋愛も遺伝子が子孫を残したがいがために人間に指令を送っているに過ぎないと。

しかし、うすうすは、それだけでは「愛」と言うものが説明できないことに気付いていた。

ブライアン博士は「全ては愛」だと言う。「魂」の存在を信じたとしても、ソウルメイト「魂の伴侶」と言うことの意味、そして「全ては愛」と言うことについては、もう少し勉強が必要だと感じる。

このテーマについては、私が現世に生きている間、ゆっくり研究してみたいと楽しみにしている。

4569573096 魂の伴侶―ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅
ブライアン・L. ワイス Brian L. Weiss 山川 紘矢
PHP研究所 1999-08

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コメント

約25年前、父が死んだ時刻に、病院から遠く離れた父の友人の奥さんの枕元に父が現れたという。
葬儀の日、その事を聞き、嬉しくもあり、
不思議なその出来事が忘れられなくなった。。

好きになる伴侶の顔は、どこか父母兄弟姉妹の面影があると言われるが、納得してしまう。
・・と言うのは、小生の子どもの顔は、なぜかかみさんの兄弟の子どもの顔にも似ているし、小生の姉が幼き時の顔にも似ているからだ。血がつながっていないのに似ているのは何故?

投稿: 葛飾のオヤジ | 2007年7月29日 (日) 19時11分

>オヤジさん

私自身はそういう経験ないのですが、そういうことって良く聞きますよね。身近な人からそういう話を聞くと、やっぱり霊っているんだなと思えてきます。

「魂の伴侶」とは言っていても、必ずしも夫婦とは限らないそうです。英語ではソウルメイトですからね、伴侶と言う訳だと日本では夫婦と言うイメージになりますが、ソウルメイトは友達かも知れないし会社での上司や部下かも知れない。

昨日の「オーラの泉」ではアルフィーの高見沢氏が出ていましたが、江原氏によれば彼のソウルメイトは、今のメンバーだとのことでした。

顔が似ていると言えば、仕事柄就職サイトで色々な会社の人の写真を見たりするんですが、同じ会社の人って不思議なことに似た顔していることが多いんですよ。自分では多分気付いていないでしょうけど。

魂の繋がりには肉体的な血の繋がりとは全く関係ないようです。

投稿: TODO | 2007年7月29日 (日) 22時31分

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