「復活の日」
@nifty-ShowTime でやっていたので見た。
いや、久しぶりに見たが、改めてこれは傑作だと思った。
1980年の作品であるが、こんな時代に日本がこんなスケールの大きな本格的SF映画を作ることが出来たと言うのは奇跡だ。
CGなど当然ない時代に、南極に本物の潜水艦を持って行っての映像は今見ても重量感たっぷりだし、ストーリーや撮影の良さもさることながら、キャスティングにもお金がかかっている。グレン・フォード、ジョージ・ケネディ、ロバート・ボーンと言った渋い名優陣、さらにヒロインにはオリビア・ハッセー。主題曲はジャニス・イアンだ。音楽も実に良い。
今の時代の初めての人が見たら、実際これはハリウッド映画だと錯覚するだろう。と言うか、ハリウッド大作以上に贅沢かも知れない。
小松左京の原作も読んだが、これは映画化が原作を上回った数少ない例だろう。しかもそれがSF映画であり、しかも作ったのは日本であると言うことがすごい。
本当にこの時代の「角川映画」と言うブランドはいったい何だったのだろう。
「犬神家の一族」、「野生の証明」、「スローなブギにしてくれ」、「蒲田行進曲」、「時をかける少女」 等々。
傑作を次々に作り続けていた角川映画の中でもこの「復活の日」は破格の超大作であり、また最高傑作だろうと思う。
復活の日 DTSプレミアムBOX 草刈正雄 オリビア・ハッセー ジョージ・ケネディ 角川エンタテインメント 2002-03-22 by G-Tools |
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コメント
オリビアハッセーと布施明が結婚したこともオドロキでした(笑)
本当にこの映画はスケールが大きかったし、役者が揃うと映画は違うな~って思いますね。ジャニス・イアンの歌がまたイイ♪
今は洋画より日本映画の方が面白いですけど、当時の角川映画っていったら、連続してヒットを飛ばしてましたよね。健さん好きの僕は「野生の証明」を連続して2回見ましたもん!
投稿: salmon | 2007年4月23日 (月) 21時05分
>サーモンさん
役者もいい、ストーリーもいい、撮影もいい、音楽もいい。
良い映画ってのは全てがいいんですよね。本当に映画って総合芸術だと思います。だから面白いんですね。
「野生の証明」も良かったですねえ。
薬師丸ひろ子が印象的でした。
投稿: TODO | 2007年4月23日 (月) 22時44分