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2007年1月28日 (日)

寅さん

NHK BSで土曜日に放送していた、「男はつらいよ」全48作が、昨日で最終日だった。

土曜の夕食時にTVをつけると、「あ、また寅さんやってる」と言って見始めたら、毎回いつのまにか見ちゃっていたのだが、考えてみたら、寅さんの映画って、最初から最後まで通しで見たことってあまりないかも。

寅さんの映画は、どこから見始めてもだいたい筋書きが分かって、どこから入っても楽しめてしまう。それを我が家では寅さんマジックと言っている。

若い頃は、私は寅さんが好きではなかった。

いつも騒々しく帰ってきては一騒動起こして皆に迷惑をかけたり心配をかけたりしている。彼さえいなければ皆平和に暮らせるのに。なんであんな人物が主人公なんだろう? そして何故あんな男に思いを寄せるマドンナがいるんだろう?

実に若気の至りとしか言いようがない。

寅さんは表面的には怒りっぽくて、惚れっぽくて、いつもそれが原因で一騒動起きるのだけれど、そんな欠点を補ってあまりある良いところが彼にはある。

それは、人の心の痛みが分かる人間だと言うことだ。

寅さんは傷ついた人に出会った時、余計なことはしない。決して説教をしない。ただ、

「そうかい、そいつぁ大変だったなぁ」

「つらかったろう」

と共感するだけなのだ。

何をしてもらった訳ではないのに、心の痛みを分け合ってくれた寅さんに皆、癒される。

山田洋次監督は、寅さんを思いっきり欠点だらけの人間として描いた。だからこそ、見ている皆の共感も誘ったし、寅さんが見せる本当の優しさが引き立つのだ。

実る恋は少ないし、欠点だらけでつまづいてばかりいる。

それが生身の人間ってものだから、そんな寅さんが皆に愛されるのだろう。

「人間は何のために生きてるのかな」
「何て言うかな、ほら、
あ-生まれて来てよかったなって思うことが何べんかあるだろう、そのために人間生きてんじゃねえのか」

                                    第39作寅次郎物語

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コメント

「人間は何のために生きてるのかな・・・」の一節は、
寅さん映画の名ゼリフですよね!
TODOさんと同じように僕も寅さん映画が好きじゃなかった。
でも自分も歳を重ねるごとに、そういう人にも生まれ育った
境遇があって、幸せに暮らせなかった何らかの理由があった
かも知れない。そう思えるようなって寅さんを見たりします。
そういう人と一緒に暮らすのは大変です。でも味があっていい。

投稿: salmon | 2007年1月29日 (月) 20時15分

>サーモンさん

寅さんには名台詞が多いですよね。
確かに寅さんと一緒に暮らしている人達は大変ですよね。
おいちゃんもタコ社長も苦労が絶えない。
でも結局皆、寅さんを愛してしまっているんだよね。
確かにどうしようもないヤツなんだけど、憎めない。
こういうキャラを創り上げた山田監督と渥美清は本当に天才だと思います。

投稿: TODO | 2007年1月30日 (火) 00時21分

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