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2007年1月20日 (土)

正直であること

全ての企業にとって不二家の不祥事は他人事ではない。

企業でも個人でも、人が何かをする限り、必ず過ちはある。その価値が問われるのは、その後の対応だ。

それは頭では分かっていても、いざ自分がその渦中に放り込まれると、無意識のうちに逃げたり守りに入ってしまう。

これもまた人間の性だ。

実は私の会社で、昨年の暮れにある製品の回収騒ぎがあった。

経営者が「全数回収することが最善である」と言う決断を下し、ただでさえ年末の繁忙期に法務、営業、製造の各部門が連携して全力で回収に取り組んだ。

簡単ではなかった。代替品の製造の激務に耐えられず2名のパート社員が辞めた。

昨日は、部長クラスの会議があり、その場で営業本部長がほぼ終息に向かっている回収の状況を報告した。

ユーザからの評価は、概ね「早く対応してくれて良かった」と言うものだった。全体としては、この件で当社の評価は下がるどころか、逆に上がったと言うのだ。

この本部長は当初、回収に反対していた。そんなことをしたら大赤字。大変なことになる。なんとかそれだけは・・・と。

残念なことに、不二家には良識は無かった。

企業も人と同じ。正直であること。誠実であること。そのことだけが信頼を得る唯一の方法であることを、私たちは皆、身をもって知った。

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コメント

やっぱり自分が胸を張れないような仕事って、やっていて悲しくなる。

不正や隠蔽がを指示する経営者って、従業員に「自分はズルイ人間だ」と暴露してるようなものだから、そんな人の下では働きたくないです。従業員の人間性なんて無視した行為だもん。痛い目見て当然!!・・なんだけ、報道されちゃうと結局従業員もつらい思いをさせられるんですよね。全く・・

投稿: hirorin | 2007年1月21日 (日) 06時23分

TODOさん、Aloha・・!。

昔、ワガママほうだいのクライアントの物件で
チョッとしたミスをしちゃって、

「ウルサイカラ、このまま黙って様か・・・」・・(笑。

って雰囲気に成ったんだけれど・・・。

若い監督が一言。

「最後は正直者が必ず勝ちます、正面切って行きましょう」
と言い放った・・!。

この言葉は後に、自分が困った時のフレーズになっている・・。

ではでは、Mahalo。

投稿: jazz | 2007年1月21日 (日) 15時37分

>ヒロリン

うんうん。
もしそういう経営者がいて、隠蔽を指示されて会社のためにだまってろとか言うようなことになったら、俺は辞めたいと思ってます。
利害に関係なく、人として絶対に譲らない一線と言うものを持つべきだと思いますね。

>jazzさん

若い監督さん立派ですね。
「見えないところでも手を抜かない。」
これっていつの時代でも仕事をする人間の魂だと思います。

投稿: TODO | 2007年1月21日 (日) 18時19分

僕が思う不二家のというか、「不二家の社長」の失態は、
現場を見ていなかったということだと思います。
直営店やフランチャイズ店でお客様と直接接すること、
製品工場の製造現場へ出向いて製造工程を自分の目で見る。
そうすることで問題点がすぐに明らかになっていたはず、
そこが100年近く続いた会社のおごりだったのでしょうか?
やはり第一に考えるべきは、消費者の事だと思います。
我が家にも毎年クリスマスケーキを予約するともらえる
お皿が、大事にコレクションされているのです。

投稿: salmon | 2007年1月21日 (日) 20時20分

>サーモンさん

やはりおごりなんだと思います。

特に歴史のある企業はサーモンさんのような昔からのお客様のおかげで今がある訳で、ここまで来れたのは自分が立派なんじゃなくて、やっぱりお客様のおかげ意外の何ものでもないんですよね。

それが商売をする者、特にお菓子は夢を売る商売でもあるわけで、それを期待するお客様を裏切った罪は決して小さくないと思います。

投稿: TODO | 2007年1月22日 (月) 22時24分

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