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2007年1月 8日 (月)

ホワイトカラーエグゼンプションで企業は淘汰される

ホワイトカラーエグゼンプションは、概ね労働者側から総スカンを食っていて、政府もそれを見て及び腰になっているのが現状のようである。

労働者側が反発しているのは、タダでさえサービス残業を強いられている現在の環境のままでホワイトカラーエグゼンプションが導入されれば、そのサービス残業が合法化されてしまうに過ぎないと言う危惧だ。

つまり、過労死するまでいくらでも働かされてしまうと言う恐れだ。

確かに、今までは労基法の縛りがあったため、企業側も好き勝手にはできなかった。ホワイトカラーエグゼンプションになれば、企業にしてみれば、法的な縛りも無くなり、経費を増やすことなくいくらでも働かせることができる。

私も今まではそういう視点で考えていた。

しかし、実際にそうなるだろうか?

本当に企業が好き放題にできるとしたら、その前提として、社員は会社に忠誠を誓っていて絶対に辞めないか、またはいくら辞められても同じだけの労働力をいくらでも確保できる。と言うことが必要だろう。

その前提は言うまでもなく、成り立たない。少子高齢化によって若い労働力は減る一方だ。

若い人は一時と違って長い間働きたいと思うようになっていると言うが、その一方で入社後3年で3割が辞めると言う現実がある。

企業が長く働いて欲しいのと同じように、社員も長く働きたいと思っている。でも、それができずに辞めていく。

そういうところで、お上のお墨付きが出たから、いくらでも働かせられる。しめしめ。なんてやっている企業は脳天気と言わざるを得ず、そんな会社からはますます社員の流出が加速するだけだろう。

ホワイトカラーエグゼンプションは、真に社員の能力を活かす環境とは何か?を考える企業、社員ひとりひとりの幸福を考える企業、そういう企業だけをふるいにかけて残す淘汰の仕組みとなるのではないか?

そう考えると、今の仕事のスタイルに合わなくなってきている労基法を改革するには、(確かに多少の痛みは伴うが)決して悪くない施策のような気がしてきたのである。

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コメント

なるほど、そういう捉え方もありますね。

そうすると優秀な人はどんどん自分のスタイルで働けるところにキャリアアップしていき、そうでない人は無理なサービス残業を強いられても転職先もなく…となり、格差社会に拍車がかかる気がします。
企業が淘汰されて無茶する会社がなくなっていけばいいんですけどね。

投稿: KIKI | 2007年1月 9日 (火) 22時51分

>KIKIさん

その通りだと思います。
結局はホワイトカラーエグゼンプションは企業に対する一種の規制緩和ですので、その先には自由競争の拡大が待っている訳ですね。
個人にとっても格差社会になるのと同時に、企業にとっても個人に相手にされない会社がはっきりしてくるのではないでしょうか。
そんな会社にならないようにしていくのがこれからの人事部の大きな仕事になると言うことかも知れません。

投稿: TODO | 2007年1月10日 (水) 22時03分

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