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2007年1月18日 (木)

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」

と言う本を読んだ。

ベストセラー「内側から見た富士通」も書いた著者は、元同社の人事部にいた人間とあっては、人事部の立場から若者の現状を憂い、その対策について書いてある本かと思って読み始めたら、さにあらず。

「最近の若者はすぐ辞める。我慢と言うものを知らない。」と経営者は嘆く。

確かに昔は皆我慢して働いたかも知れない。だが、それは年功序列の確固たるレールが敷かれていて、それに乗りさえすれば、我慢して頑張ってさえいれば、いつかはポストにありつけ、それに伴って給料も上がる。そういう未来が約束されていたからだ。

体育会系クラブで先輩のしごきに耐えることができるのは、来年になれば間違いなく自分が先輩になって、後から入ってくる後輩をしごく立場に変われることがはっきりしていたからだ。

今はそういう時代ではない。

年功制を否定し、成果主義だと言っているのは企業の側である。我慢さえすれば良いことがあると約束できないのに「若いうちは我慢しろ」と言うことは矛盾がある。

この本は、今また安定を求めて年功序列への回帰が始まっていると言う若者達に、「今こそ若者よ線路から降りよ!」と檄を飛ばしている本だった。

4334033709若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
城 繁幸
光文社 2006-09-15

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コメント

我慢ができない事もあるだろうが 規則や給与もさることながら良き先輩経営者に恵まれていなかったからではないだろうか 「年功制を否定し、成果主義だと言っているのは企業の側である。我慢さえすれば良いことがあると約束できないのに「若いうちは我慢しろ」と言うことは矛盾がある」その通りだと思うのだが 年功制であってもノルマもあり厳しい考課もある 要は企業の側は成果主義の大義名分で社員の奮い立ちを考えているのであろうが人の能力はそんなに差が有るとは思えない特殊な能力の持ち主は別だが そこで人事政策としては会社が働きやすい環境の整備と経営者中堅幹部の人事教育こそが望まれると思われるのだが 年功制賛成派 「人はパンのみで動かじ」

投稿: forestry | 2007年1月18日 (木) 22時16分

年功制でも成果主義でも、なんでもいいから、とにかく一度はちゃんとシゴトに向き合って、自分の働いているひとつひとつの仕事がどういう風に役立っているのかを知って欲しいな。
どんな小さなシゴトにも、かならず意味があるハズ。あ、中には全く意味のない無駄なシゴトをさせられていることもあるけど~
でも、それだってキチンと仕事と向き合ってやらないと気付けないし。

それができれば、3年でやめても別に仕方ないかな・・と思うのはダメ?

投稿: hirorin | 2007年1月18日 (木) 22時51分

石の上にも三年・・と親父によく言われました。
僕も三年たたずに辞めた経験があるのであまり言えませんが、年功序列がいい、成果主義がいい、かは職種にもよると思います。が、自分でも結論は出ません。結果を出している時には、成果を求めるし、仕事に集中できない出来事も起きてくる。でもたぶん単純に考えて、若い人は就職して、今まで経験したことのない壁にあたります。三日、三週間、三年。3という数字には慣れていく何かがあって、それを頑張れたら自分のものになるのかな~と思います。

投稿: salmon | 2007年1月20日 (土) 08時49分

TODOさん、Aloha・・!。

自分の口癖。

「君の評価は、君が会社を辞めるときに解る・・。」
「転職を考えた時に”引く手あまた”な人材でなければ
うちの組織にだって必要は無い・・よ」って・・。

でっ・・・、判断は早ければ早いほうが良い・・・。


ではでは、Mahalo。

投稿: jazz | 2007年1月20日 (土) 15時24分

>forestryさん

実は私も年功制の良さはあると思っています。日本の高度成長は年功制のおかげであることは間違いありません。ただ、現在の低成長下では昔のような年功制の維持は物理的に不可能。だからそれ以外の方法が必要であるところから成果主義も出てきたわけで、それなのに良いことばかり言って労働者をだまくらかしている欺瞞を感じるのですな。
私のような世代はそんな欺瞞も飲み込んでうまいことやってくのが大人だなんて言う飼い慣らされてしまった部分があるのですが、それは今の若い人には通用しない。似非成果主義の欺瞞はとっくに若い人に見抜かれている。増えすぎた年寄りの既得権を支えるために若者をだまし続けようとしているのが今の高齢化社会。これはやはり大人の側が意識改革をしない限り、若い人は来なくなるでしょうね。

>ヒロリン

その通りですね。私が感じているのは、今の若い人は本当にしっかりしていて自分の仕事と言うものを真剣に考えている。きちんと向き合って仕事をしたいと思っていると思うんです。実際彼らはホントに真面目に仕事をする。でも3年くらい経つとこの会社の中での自分の将来と言うものを考え始める。すると将来の自分であろう先輩や上司の姿が目に入る。それでここに長いこといてはダメだと思い始めるんでしょうね。真剣に仕事に取り組んでいるからこそ、きちんと評価してもらいたいと言う思いも強いし、その思いが叶えられないと知った時の失望も大きいのでしょう。
今の若い人達を見ると、私が若かった頃は本当にいい加減に仕事も人生も選んでいたように感じてしまいます。

>サーモンさん

私も石の上には三年には賛成です。
息子にも、「絶対に就職しろ。フリーターだけは絶対にいかん。そして何があっても三年は頑張れ」と言っています。どんなにダメ会社でも正社員で三年やればそれなりに社会人としての勉強が何かしらできる。ダメ会社にいればどんな会社がダメなのかが身をもって分かる。自分の意に沿わない仕事をさせられても、それによって自分がどんな仕事に向いていたのかが分かる。本当にやりたい仕事、入りたいと思う会社をそれから探し直しても遅くはない。と。

>jazzさん

これまたその通りっ!ですね。
会社で優秀な人に辞められた時に考えたことがあるんですがね、どこかから引き抜かれるような優秀な人材を育てて世に送り出したと言う社会貢献をしたと考えればいいじゃないかとね。確かに企業も社会の公器であるとすればそういう見方は決して慰めじゃなくて正しいのではないかと思っています。

投稿: TODO | 2007年1月20日 (土) 19時30分

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