「地下鉄(メトロ)に乗って」
ふと気が向いて見てきた。
この映画は、まあ言ってみれば「時をかける営業マン」または、「時をかける不倫カップル」と言う映画なのだが、思っていたより良かった。
話そのものはタイムスリップものなのだけど、この映画が言いたいのはそのことではなく、親と子の物語だから、何故過去に行くのかと言う説明などは全く省かれていたりするが、これはそれでいいのだと思う。
「私が生まれること、喜んでくれてる」
みち子は自分を身ごもっている母を見てそうつぶやく。
どんな親も子を愛し、どんな子も親に愛されて育ってきたのだ。
この映画のテーマはそこだろう。
そのことがまた、悲劇にもつながるのだが・・・。なんてこった・・・と感じるラストは重みがある。
リンク: 地下鉄(メトロ)に乗って
お奨めはしますが、「昭和にタイムスリップ」と言う設定だけで「三丁目の夕日」の雰囲気や感動を期待すると、全く違う種類の映画であると言うことを付け加えておきましょう。
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コメント
原作読んでそれなりに面白かったので見に行こうかと思ったけど、、、、
なんて素朴なセットなんだ!
投稿: meza | 2006年11月12日 (日) 20時38分
>meza
いや、これね。セットじゃないらしいんですよ。三丁目の夕日は町のセットを作ったけど、これは伊東市の中の実際の町に地下鉄の出口を作ったのだとか。当時の面影を残す古くさい町並みを探したんだそうな。
実物の方がセットっぽく見えちゃうと言うのも皮肉ですね。
投稿: TODO | 2006年11月12日 (日) 22時24分