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2006年11月13日 (月)

ダイハード・ウェディング

ヒロリンさんが結婚式の司会をしたと言うので、昔若かりし頃に結婚式の司会をした時のことを思い出した。

その時は会社で1年下の後輩が社内結婚する時で、こいつらならばと思って二つ返事で引き受けたのだが、それ以来結婚式の司会は私の数少ないトラウマになった。

もう二度とやるかと思ったそのときの話を、ヒロリンさんのところにコメントで書き込むとさすがに迷惑だと思ったので、自分のところに書く。(笑)


・・・・・・

初めての司会も前半はなんとかこなし、新郎新婦がお色直しで退場した後は、やっと一息つける時間だった。

ところが予定の時間になっても新郎新婦が帰ってこない。すると会場チーフが私のところに来て、お色直しが遅れているのでスピーチや余興を少しカットしてくれとのことだ。

なんてこった。

やっと手を付けることができた料理もそこそこに、スピーチを頼んでいた最後の方の人から3人ほどに、もしかしたらカットするかも知れないのでとお詫びとお願いに回る。

やっと新郎新婦が帰ってきて後半が進み、予定取り最後の方をカットして、祝電も後半を省略して、これでなんとか時間通りに収まりそうだと思ったその時、またチーフがやってきた。

今度はデザートの準備が遅れているので引き延ばしてくれと言うのだ。

ぬぁにぃおう?

仕方ないのでさっきカットをお願いした人に、すみませんやっぱりやって下さいと頼みに行く。それでも時間が余ったのでさっき省略した祝電の残りを読んだりする。

やっと待ちに待ったデザートのケーキが来たと思ったら、今度はワゴンからケーキを落として床を汚す。

・・・・・

ぐったり疲れて残りの料理を食べる気力も無くなった私。

なんとか一通り終わって賓客が退場した後、私が一番最後に会場を出ようとしたそのとき、チーフが寄ってきて、にっこりしながらこう言った。

「無事に終わって良かったですね♪」

ぷっつーーーーーん。

私の脳内で血管が何本か切断した音を聞いた直後、背中にクリスマスのテープで留めて隠し持っていた拳銃が火を噴いた。

やつは額に空いた風穴を晒しながら、ゆっくりと後に倒れ、ガラス窓を突き破ってスローモーションのように落ちていった。

銀座の一等地にあったこのホテルは、しばらくして廃業した。

一部分以外は、全て実話である。

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コメント

うわ~っ!恐ろしく段取りの悪いホテルですね。有り得ない・・
始めてやる司会がこういう感じだったら、多分私もダメだろうな。
今でこそ、時間延ばして・・と言われたら、マイク持って歩き回る度胸はあるけど、なかなかこれも緊張するし。

でも、司会はやらなくなったけど仲人はやってるんでしょ?そっちの方が私からしたらすごーーーーいと思います。

投稿: hirorin | 2006年11月14日 (火) 11時45分

>ヒロリン

だろー?ありえないだろ。
このホテルが廃業したのは本当です。ざまみろ(笑)

仲人は司会より全然楽だよ。
完璧なスピーチ原稿を作って最初のスピーチさえこなせれば、後は一番いい席で飲み食いしてればいいんだから。

投稿: TODO | 2006年11月14日 (火) 15時24分

披露宴では司会者や裏方さんをついつい見てしまいますね~
特に司会者はタイミングの取り方や、トラブルに速対応しなければならず、気転も必要なのでやはり普通の人では無理でしょうね。そういう意味でもTODOさんやhirorinは、貴重な体験をされたのと同時にすばらしい仕事をされたのだと尊敬致します。僕には無理ですわぁ~・・・

投稿: salmon | 2006年11月14日 (火) 20時27分

>サーモンさん

いや、正直披露宴の司会は普通の人には荷が重い仕事だと思いました。
確かに友達がやったりするのは暖かみがあってプロとは違った味があって良くもあるけど、プロに頼んだ方がいいですよ。
貴重な体験はさせてもらってありがたかったとは思いますが、やっぱもう一度やりたいとは思いません・・。(笑)

投稿: TODO | 2006年11月14日 (火) 23時19分

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