ポセイドン
DVDが出ていたので買ってみた。
ポセイドン ウォルフガング・ペーターゼン カート・ラッセル ジョシュ・ルーカス ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-10-06 by G-Tools |
リメイクと言うと、同じ客船を舞台にしたものと言うことでどうしても「タイタニック」を思い出してしまうのだが、あれはオリジナルにない若い二人の恋がテーマであり、オリジナルと全く違う物語になっていた点や、CGによって初めて描けた船の全容が、非常に効果的に使われていたので成功した。
もう一つのリメイクとしては「キングコング」。これはCGで見たことのない映像をぶちまけて度肝を抜くと言う単純明快な映画だったので、ストーリーは昔のままでも全く斬新な映画であった。
そうしたリメイクの名作とこの「ポセイドン」を比べてしまうと、確かに船が大波に飲み込まれるシーンなどは現代のCGあってこその大迫力で素晴らしいのだが、人間ドラマ、つまり岐路に立った時に、どっちを選べば助かるかと言う葛藤や、主人公達の背負っている人生やお互いの心の動きなどは、前作の方がずっと良く描かれていたように思う。
おそらくペーターゼン監督はわざとそうした部分を削って、純粋なパニックアクション娯楽映画を作ろうとしたのだろうと言う意図は分かるのだが、この映画と言うのはタイタニック以上に密室劇なので、その種類の映画をより面白くするためには、やはり人間ドラマは重要だったのではないかと言う感じがしてしまうのだ。
とは言うものの、オリジナルの「ポセイドン・アドベンチャー」を見ておらず、「タイタニック」の感動を期待しないで見るならば、純粋な娯楽映画としてハラハラドキドキを充分楽しめる。
こりゃまた久しぶりのリチャード・ドレイファスが、いい感じのじいちゃんになって出ていたのも良かった。
と、言うことで、古い作品だが、前作も非常にお奨めである。
ポセイドン・アドベンチャー ロナルド・ニーム ジーン・ハックマン アーネスト・ボーグナイン 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-09-29 by G-Tools |
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コメント
内容と全く関係ないのですが・・・。
ついに
ガッシーが行くっ!
最下位降格ですね。
シクシクシク・・・・。
毎日更新しているのですが・・・、
再見!!!
投稿: ガッシー | 2006年10月16日 (月) 00時05分
全く同感です。
「U-ボート」のペーターゼン監督と、ハリウッドの莫大な制作費の相性はイマイチでしたね。
投稿: FUKAWAf | 2006年10月16日 (月) 00時07分
>ガッシーさん
いや申し訳ない。この表示順はあまり更新順を正確に反映してないですね。ブログによって上になりやすいのとそうじゃないのがあるみたいです。ブログの善し悪しとは全く関係ないのですから、まあそうお気になさらずに。(笑)
>FUKAWAさん
ペーターゼン監督の作品では、ハリソン・フォードの「エア・フォース・ワン」が好きなのですが、どうも船や飛行機の中と言う限られた空間の中での究極劇みたいのが好きなようですね。
実力はある人だと思うんですが、「ポセイドン」はどうもちょっと安易にリメイクに走っちゃったような感じが否めません。
ぜひまたあっと驚くような面白いオリジナルの設定で楽しませて欲しいものです。
投稿: TODO | 2006年10月16日 (月) 00時20分