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2006年9月11日 (月)

ワールド・トレード・センター

今日はその日だから書く。

サーモンさんの記事にもあったが、あの9.11が映画化された。

リンク: ワールド・トレード・センター

誰もが思い出したくないような悲惨な思い出を映画にしてしまうと言うことでは、私は日本で昭和29年に作られた「ゴジラ」を思い出す。

Gojira

まだ戦後10年経っていない日本で、やっと復興したさなかの東京をゴジラが再び焼き尽くす。しかもゴジラは原爆から生まれた怪物だ。このときの闇の中でうごめく黒いゴジラはまさに、そうした禍々しいあらゆるものの象徴だった。

原爆の恐怖も大空襲の恐怖もまだ癒えていないはずの時期に、こんな映画を楽しむことが当時の日本人にできたと言うのはすごいと思う。

あの9.11の事件は、もしかしたら原爆や東京大空襲以上に、アメリカ人にとってはショックなことであったのではないかと私は思う。何故なら、戦時中でもない、世界一の繁栄を謳歌していたアメリカの象徴都市で、絶対にあり得ないことが起こったからだ。

いないはずの敵に完膚無きまでに、負けた。
そのショック、そして怒りは真珠湾の比では無かっただろう。

それが、わずか5年後には映画化される。ドキュメンタリータッチであるとは言っても、映画と言うエンターメントの世界でそれを語ることが出来る心の余裕を、アメリカ人は取り戻したのだ。そのしたたかさに、私は驚く。

私自身は、この映画、見に行くべきかどうか、正直、まだ迷っている。

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コメント

911事件の3ヶ月ぐらいあとにニューヨークに行ったんだけど、現場では突入の瞬間のポストカードとか普通に売ってました。さすがにどうかと思ったので消防署のキャップとかをお土産に買いました。

投稿: meza | 2006年9月11日 (月) 23時24分

>meza

そーゆうこと聞くとアメリカ人ってぇやつはなんだかなぁと思っちゃうね。
立ち直りが早いと言うか、心底バカが付くくらい明るいと言うか。

投稿: TODO | 2006年9月12日 (火) 00時11分

たぶん、立ち直ってたわけでも明るかったわけでも無いとは思うんだけど、なんてーか、まぁ売っていた。

現場から100mくらいの立ち入り禁止ライン沿いの歩道には夜にもかかわらず大勢の人が集まっていた。俺もそのひとりで。
尋ね人とか、犠牲者への追悼メッセージがあちこちに掲げられている一角の路上でそれは売られていた。
興味ありげに見て通る人が多かったけど、よく売れているふうでも無かった。

どっちかっていうと立ち直るために売っていたのかな。

投稿: meza | 2006年9月12日 (火) 01時58分

テロ後の復興時に、ブッシュさんがテロには屈しないとアメリカ国民に訴えていたのを思い出すけれど、そういった前向きな姿勢は良いかもしれない。でもツインタワーで起こった事実やどうしてテロを防げなかった?ということより、なぜ人は殺し合うのか?、反米感情が何故起こるのか?それの方が重要だと思う。
この映画は僕もまだ見ようという気にはなりませんね。

投稿: salmon | 2006年9月12日 (火) 20時19分

>meza

「立ち直るために売っていた」
そうかも知れないですね。
私も一度はアメリカ本土に行って本場でジャズを聞いてみたいと思っているのですが、ニューオーリンズは無くなっちゃったし、まあ行かなくてもいいかとも思い始めてます。

>サーモンさん

そうそう。
「屈しない」ことは確かに素晴らしい。でもテロを起こす敵に勝つ方法は、武力、暴力なんだよね。当時と違って、今はアメリカ人自身がその矛盾に気付いてきているとは思うのですが・・・。

投稿: TODO | 2006年9月12日 (火) 21時23分

この日は友達の誕生日で、ちょうど「おめでとう」とメールを送ろうとしていた時にあの映像がテレビにうつしだされたのでした。その後も毎年「おめでとう」メールは送ってますが、その度に、この日のおめでとうに対して若干の躊躇のようなものがあります。まあ、それはそれこれはこれでいいと思うんだけど。人間の想像を超えたことが度々起こるにつれ、どういう良識を持ったらいいのか迷いますね。
本家のブルーノート行きたいです♪

投稿: Kai | 2006年9月13日 (水) 00時40分

「アメリカ第二次南北戦争」というフィクションを読み中。今から数年後のアメリカで内戦が起こるのを世界が生暖かく見守る話。
アメリカの本質がスッキリわかる。
マジお勧め。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334925111/sr=8-1/qid=1158099675/ref=sr_1_1/250-7525093-3561849?ie=UTF8&s=gateway

投稿: meza | 2006年9月13日 (水) 07時24分

>Kaiさん

kaiさんんもジャズお好きでしたねえ。音楽って何でもそうだけど、本場で聞くと、その土地の空気がそうなってるみたいなところがあるので、いいですよねえ。

>meza

面白そうな本ではあるな。チェックしとく。

投稿: TODO | 2006年9月13日 (水) 21時56分

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