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2006年9月22日 (金)

mixiを分析してみた

猫も杓子もmixiである。

いったいどこにその人気の秘密があるのか?

それを分析するには、どんな人達が多く利用しているのかを調べるといいだろう。と、言うことで面白いことを思いついた。

mixiには友人検索の機能があり、これは性別や年齢で対象を絞って検索できるようになっている。また、検索結果ではその人数が出る。これを使えば、年齢と性別別にユーザー層が分かるではないか。

と言うことでやってみた結果が下の図。
横軸は年齢で、16と言うのは、16~20歳、21が21~25歳と言うこと。5歳ずつの年齢層に区切って、その人数を男女別に出してみた。

Mixigraph1

実は年齢層はこの下も上も出してみたのだが、11~15歳とか、85~90歳とかが異様に多くなっており、これはウソつきが多いためと思われたので割愛した。

この結果を見ると、ユーザ層は圧倒的に20代前半が多く、しかもその年代層は女性の比率が他の年代層より圧倒的に多いと言うことだ。
これは、男女比のみを表してみると良く分かる。

Mixigraph2

最近マザーズに上場して、現代IT業界の新たな風雲児となったmixiであるが、やはりここにも若い女性の力があったことが分かる。

思うに、携帯電話にしても、インターネットそのものにしても、若い女性がその魅力に気付き、若い女性達がそれを使いこなすことで爆発的に普及に加速がつくことは、歴史が証明している。

そして、若い女性達が新しいものに出会う時、求めるものの大きな要素は、「安心感」である。

mixiが目をつけたのはそこだ。

紹介がないと入れない閉鎖された世界。不審者の覗きが成り立たない社会。mixiにはその安心感があるから女性達がこぞって集まってきたのだ。

インターネットに欠けていたもの。「安心感」。それを提供したことで、mixiは若い女性層をガッチリつかみ、それが成功に繋がったと言えよう。

だが、これからはどうか?

それを考えた時、私はちょっと首をかしげたくなるのである。

アメリカの西部開拓時代。新たな荒野を切り開くと、まずそこにはびこったのは「ならず者」たちである。
これは今でもそうで、インターネットと言う新たな荒野でも例外ではなかった。

「ならず者」は確かに「悪」ではあるのだが、混沌とした中から新しい何かが生まれようとしているときには、必要な存在のような気がするのだ。

いまいち巧く表現できないのだが、言いたいのは、mixiにはそれが生まれる余地がない。と言うこと。

閉じた世界は安全なユートピアではあるが、

と言うか、であるからこそ、

そこから新しい次の何かが生まれることはないように思うのだ。

mixiの次に来るものは何か? それは決してmixiの中からではなく、外の違うどこかから生まれてくるはずなのだ。

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コメント

僕の周りでもmixiユーザーが増えましたよ、上場したことで話題になりましたから、興味はありますが、まだ僕も良くわかっていない。僕がもし入会するとしたら、誰に紹介してもらおう?・・・なんて考えると、なんだか覚めちゃいました。人に紹介されてそのコミュニティに入るなんて・・。今自分が公開しているブログ記事に、興味を持った人が読んでくれて、時には「はじめまして~」なんてコメントが入る。この人どんな人?ちょっとドキドキしながらブログを覗いてみる。開放的でいいじゃんね!mixiに入るなら今行き来してるブロガーさんと一緒に入会するのがいいな~?

投稿: salmon | 2006年9月23日 (土) 10時02分

>サーモンさん

別にmixiの中で会いたい人がいるわけでもなく、mixi外で行き来しているブロガーとの交流が主である人なら、あえてmixiに入る意味はないように思います。
mixiの外が開放的で良い!と思う人は、もっと入る必要がないかと。(笑)

投稿: TODO | 2006年9月23日 (土) 12時26分

余地などを閉鎖したかったの♪

投稿: BlogPetのこぱんだ | 2006年9月23日 (土) 13時41分

開放的。いつでもそんな自分でいたい。 By相田みつヒロリン

投稿: hirorin | 2006年9月23日 (土) 15時46分

>ヒロリン

荒野のならず者を従えてその頂点に立つ資質があなたにはあります。

投稿: TODO | 2006年9月23日 (土) 23時47分

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