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2006年8月23日 (水)

笑顔の絶えない会社

中途採用をするので某求人サイトに広告を出した。

いきおい、そのサイトに掲載されている色々な会社の募集広告を見てみたりしたわけだが、若々しくて楽しそうな会社がたくさんある。

☆社員の平均年齢は20代!
☆当社は少数精鋭です!
☆職場はきれいで明るくて働きやすい!
☆社長さんも若々しくて気さくな人!
☆いつも笑いの絶えない職場です!

そして写真は自由な服装をした若い人達がほんとに楽しそうに笑いながら机を囲んでいたりパソコンに向かっていたりする。
いいねえ、そんな会社で俺も働きたい。

だがね、どんな会社でも避けられない定めと言うものが一つだけある。

それは、社員は必ず歳を取ると言うことだ。

今は平均年齢が若い会社でも、当たり前のことだが10年後には平均年齢が10歳上がる。平均年齢を上げないようにするには、若い人を毎年入れ続けなければならない。定年で辞めるような社員は30年先まで現れないのだから、若い人を毎年入れ続けると言うことは、社員は増える一方だ。

まずここで、平均年齢の維持と少数精鋭の維持の両立は成り立たないと言うことが分かる。
社員が増えれば、和気藹々と家族的にもやっていられなくなり、統制を取ることがだんだんと必要になってくる。いろいろな規則や縛りが生じてくる。つまらぬ派閥やお局なども湧いてきて人間関係も複雑化して来よう。

右肩上がりで社員を増やしていくことが業績に釣り合っていれば良いが、そうはなかなか行かなくなると、新人の採用も控えなくてはいけなくなる。そうすると徐々に社内から若々しさや活力が消えていく・・・。
つまり、だんだんと会社が老いていくのだ。血管が硬くなったり、老廃物が溜まってくると言う訳だ。

創業60年近く経つ会社にいる私としては、そういう会社の老化の過程と言うか、そういうのがすごく分かる。今私がしている仕事での課題や苦労と言うのは、まずほとんどがこうした会社の老化現象に絡んでいると言っても過言ではない。言い換えれば会社の介護しているようなものかも知れない。

ぶっちゃけ、もし、会社が設立後数年で、社員も皆若くて人数も少なかったら、今私が総務や人事としてやってる仕事は半分以下になるだろうなあ。とマジに思う。

新しい会社はオフィスがピカピカなのも、社員が皆若いのも、活気があるのも当たり前なのだ。
それはその会社が素晴らしいからではなく、子供が大人より元気なのが当たり前なのと同じことに過ぎないと言うことを、企業を選ぶ人は知っておく必要があると思う。

もちろん、古い会社でも若さを保っている素晴らしい会社はある。しかし、そのような本当に素晴らしい会社は、ほんのわずかだ。大部分の人間は普通に歳を取るのと同じように、大部分の会社も普通に老いて行く。

しかし、普通に老いていく会社でも、その他超大勢の、若い勢いだけで年取るところまでも行かずに消えていく多くの会社もどきよりは遙かに立派に世間の荒波の中で生き抜いてきたと言える。

あなたが就職サイトを見て、笑顔が絶えない会社に魅力を感じるのは当然であるが、もし長く勤められる会社を見つけたいのなら、この会社は健やかに歳を取っていけるか? そんなことを少し考えてみて見るのも良いのではないだろうか?

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コメント

古い会社でも若さを保っている素晴らしい会社=みんなすぐに辞めてしまう会社

投稿: meza | 2006年8月24日 (木) 09時56分

すごくつまらない感想で恐縮なんですが、
「ほんとそうだよなあ」と思いました。

私の勤める会社は創業12年目、若さだけがとりえですが
無謀なほど社員が増えているので、いわばひどい成長痛に
悩まされているといったところでしょうか。
昨日着られた洋服が今日はもう着られない、という感じで
制度もインフラも規模の成長に追いつきません。


長く勤められる会社を見極めるのは、本当に難しいですね。

投稿: KIKI | 2006年8月24日 (木) 12時36分

活気がある会社=その仕事が好きな社員が多い会社

そういう風な会社になって欲しいと思います。
会社でなく仕事に惚れて入ってきた社員が自由に働けるように、ある時期になったら上司はあれこれ言ったらダメかもね~。私もいろんな会社の社長さんと話をしますが、社員の雰囲気ってやっぱり社長の考えがまず大事だと思う。

投稿: hirorin | 2006年8月24日 (木) 13時35分

僕が以前勤めていた会社も比較的若い人が多く、とても活気がありました。今の僕の社会的な人格形成は、この時にできたと言ってもいいと思います。連日の残業も楽しく乗り越えていた気がします。しかし社員の入れ替わりが激しかったのも事実です!そのころ10年先、20年先を考えていた社員がいただろうか?と思う。会社が30年、40年と続けることは本当に大変なことだと今になって思えます。

投稿: salmon | 2006年8月24日 (木) 21時26分

>mezaさん

そうそう、皆まで書かなかったのですが、平均年齢と少数精鋭が維持できている会社と言うのは、社員が皆数年で辞めてしまう会社と言うことになるんだよね。
それか、殆どの社員は学生アルバイトだけとかね。業務内容によってはそういう会社もあるでしょう。

>KIKIさん

なるほど。成長痛ねえ。伸び盛りの会社ならではの悩みもあるんでしょうね。それもまた大変そうだ。ちなみにうちの会社も私が入った頃はすごい成長期でした。社員数200人のところに新卒を50人入れたりとかね。その頃に人事やってみたかった気がします。大変だけど面白かったのではないかと。

>ヒロリン

うんうん。社内にいると分からないけど、経営者のカラーがいつのまにか社風になるんだよね。会社全体でなくても一つの事業所でも、そこのカラーってのはそこのボス次第だと非常に思います。
「仕事に惚れて入ってきた社員が自由に動く」
これは理想だと思います。でもやっぱそれができるのは会社が若くて仕事の内容も単純明快なうちのような気がする。
会社が大きくなって社員も多くなると、役割分担がどうしても必要になってくるからね。やっぱり普通にやってる限りは会社の大きさと自由度は反比例するように思います。そこを何とかしたいんだよねえ。

>サーモンさん

社員の入れ替わりが激しいのと活気があるのって、ある程度イコールなのかも知れないですね。
たぶんその頃は10年先、20年先を考えている人はいなかったと思いますよ。たぶん経営者ですら考えていないでしょう。

私は会社も人間と同じように、若さを保つには新陳代謝が必要だと思います。だから新卒採用はどんなに苦しくても続けて行かなくてはいけないし、途中で辞めていく人もある程度いていいんだとも思っています。
誰もが居心地がいいから一生ここにいよう!と思える会社は果たして良い会社なのか? また新しいテーマを見つけてしまった気がします。

投稿: TODO | 2006年8月24日 (木) 21時41分

う~ん・・でも、私がいた大手酒造メーカーはかなり自由だった。楽しい仕事だったな~
だからみんな生き生きして見えたし、営業事務をやっていた私も、お得意先と話をすることが楽しくて本気で自社アピールもできたんだけどなぁ。
今もそのままの社風だといいけど・・どうなっているかはちょっと気になる。

投稿: hirorin | 2006年8月24日 (木) 22時07分

>ヒロリン

だから、そういう希有な素晴らしい会社は就職先としても超人気なわけじゃないですか。で、たくさん新人が入る。ヒロリンのように優秀でも辞める人もいる。ね、新陳代謝ができているんだよ。会社に老廃物が溜まると言うのは、言い換えれば定年までしがみつこうとする人間の比率が多くなってきてるってことかも知れないと思ってる。そこまではっきり言うとマズイかもだけどね。

投稿: TODO | 2006年8月24日 (木) 23時02分

まぁ歩留まりってあるしねー。

投稿: meza | 2006年8月25日 (金) 08時01分

>meza

人間のことをあまりそういう言葉で言うのは好きじゃないですが、まあ確かにそういうことですな。

投稿: TODO | 2006年8月26日 (土) 23時27分

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