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2005年12月24日 (土)

「科学者は妄想する」

「人口幽霊屋敷」、「恐竜動物園」、「地球移動計画」等、思いっきりB級っぽさ満点の、科学書と言うのは少々おこがましい科学読み物である。

4822244482科学者は妄想する
久我 羅内
日経BP社 2005-04-21

by G-Tools

オムニバス形式で奇想天外な研究に没頭する科学者たちの珍説、奇説を紹介している訳だが、その中で一つ気に入った話があった。

「エイリアンの遺伝子をさがせ」と言う、これまた胡散臭さ満点の一節なのだが、ここで紹介されているオーストラリアのポール・デイビス博士の説はこうだ。

もし宇宙に地球外の知的生命体がいるとしたら、彼らは情報を我々にどういう手段で伝えようとするだろうか?

SETIなどの良く知られた地球外生命探査計画では、地球に向けられて発せられているかも知れない異星人の電波を電波望遠鏡で捉えようとしている。

しかし、高度な文明を持った異星人は、そのような減衰する、また保存の利かない方法で情報を送るはずがないと言うのだ。

ではどのような方法が、情報の長期保存に向くのか?
デイビス博士は、その答えは我々のDNAだと言うのだ。

地球の生命体のDNAは何百万年、何千万年も前から、親から子に正確にコピーされて生命の情報をとぎれることなく伝達して来ている。
そしてヒトのDNAは文字にすると30億個以上の記号配列で出来ているが、そのうち遺伝子として意味のある情報はわずか3~5%に過ぎないと言う。
デイビス博士は、その残りの部分に異星人がメッセージを書き込んでいるに違いないと言うのだ。
その容量は、異星文明の栄枯盛衰を書き記すには充分な量があると言う。

デイビス博士の「妄想」はそこまでだが、私はその先をさらに妄想してみた。

もし、異星人が地球の生命体にそのような「仕込み」が出来たとしたら、地球の生命そのものをその異星人が作った可能性が出てくる。

我々は自然淘汰と突然変異が生物を進化させてきたと思っているが、実は突然変異は決して偶然ではなく、あらかじめDNAの中にプログラムされていたことなのかも知れない。長い時間の間に自然淘汰されて生命が変化してきたことは事実であろうが、それは異星人が自然淘汰をプログラムを進める手段として使っていたに過ぎず、実は全て仕組まれていたことなのかも知れない。

私はこういう壮大なSFっぽい話が大好きである。
クリスマスに相応しい夢のある話ではないかい? そんなことないって?(笑)

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