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2005年12月21日 (水)

オタクが時代を作る

「電車男」以来、オタクも市民権を得たと言う見解もあるようだが、それでもオタクと言うのは褒め言葉でないことは確かだろう。

私が若かった頃には、まだオタクと言う言葉は無かったが、お見合いの時に言ってはいけない趣味として、「パソコン」と「釣り」と言う話があった。
これは、要はそういうもの、つまり極めて個人的な趣味(しかもイメージが暗い)にのめり込む人間は、女に嫌われるぞと言う意味だったのだが、今であれば、これがオタクと言うことだろう。

しかし、釣りはどうだか知らないが、この女性に嫌われる最たるものと言われたパソコンが今はどうだ?
今やそれが会社でも個人でも、無くてはならないものになった。
今こうして誰もが享受しているインターネット上の色々な文化は、その多くがかつて謂われ無き迫害を受けながら一人部屋にこもって先駆者としてそれに打ち込んできた、オタクの皆様によって築かれたものと言える。

もっと前の話をすれば、秋葉原である。
今でこそメイドだか萌えだかの人種に席巻されて妙なイメージの街になってしまった感があるが、昔ながらのガード下に行ってみれば、抵抗やコンデンサやトランスを並べた40年前から全く姿を変えていない電子部品商店の数々。中学生当時ラジオ少年だった私は、ここに通っては部品を買い集め、ラジオの制作に熱中していた。

秋葉原は、未来のエンジニアの卵たちの夢の場であり学校だったのだ。
そうした当時のラジオ少年たちが、大人になって今のケータイやロボットを作ったのだ。

一人の世界で何かにのめり込む人間。これをオタクと言うならば、それの何が悪いのかと私は思う。
調査によれば、オタクと呼ばれる人々はストレスを受けにくい傾向にあると言う。
当然であろう。のめり込めるものを持つこと、何かに打ち込むことは、人間として最も幸福なことだから。

今、そうした人々を一緒くたにして「オタク」と言う呼び名で蔑視するのは、私は最近の若い人が努力することを「カッコ悪い」と蔑視することとイコールではないかと思っている。
「オタク」と言う蔑称は、何かに打ち込むことができない人間、努力することの楽しさを味わうことができない人間が、自分を正当化するために考えたものだと、私は考えている。

だから、オタク、大いに結構。

何でもいい。若い時には何かに打ち込んで、これだけは人に負けないと言うものを持つ。
その中から、また次の時代を作る何かが生まれて来るに違いないのだ。

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コメント

私、結構オタクフェチだったりする。(笑)
自分の世界に入り込んでいるのを見ると、なんだろう??と興味深々になり、知らない世界をのぞきたい!と思ってしまうんですよ。で、その世界を熱く語られたりすると結構楽しい♪
でも、そういう何か作り出せるオタクならいいんだけ・・・・。没頭してて人と話さないならいいけど、最初から人を拒絶してるオタクは「ひきこもり」ってことで「オタク」とは分類しないと?

投稿: hirorin | 2005年12月22日 (木) 04時53分

そう、そこのところが本当は語らなくてはいけないもう一つの側面であることは脳裏をかすめてはいたのですが、長くなるのでまたの機会にと・・・。

ただね、それを聞いて思い出したのだけど、養老孟司先生が言うことに、逆切れしたりする子供に共通するのは、彼等の言うことは全て人に関わることだけだって言うんですよ。例えば日記には今日誰がどうしたとか誰にどう言われたとか。で、先生が言うには、人間は一人になる時間を作らなきゃダメだと。それで自分を見つめることができて成長するんだって言うんですね。
先生はその先、だから山にいって農業やれってなるんですが。(笑)

そういう意味で、引きこもることは決して悪い側面だけではないと薄々感じている部分もあります。

機会を改めてこのへんはまた考察してみたいと思います。

投稿: TODO | 2005年12月22日 (木) 08時12分

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