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2005年10月 9日 (日)

(ハル)

パソコンTVGyaOで、この映画がやっているので見てみた。

パソコン通信を扱った映画で監督が森田芳光と言うことで、公開当時ちょっと惹かれていたのだが、見る機会がないまま今に至っていたのだ。

haru

こういうメールやチャット、掲示板と言うものを題材にした映画は前からいくつかある。
トム・ハンクスとメグ・ライアンの「ユー・ガット・メール」や、最近では例の「電車男」。
その中でもこの「(ハル)」は、一番最初の走りとも言える作品だ。
ちなみに題名にカッコがついているのは、パソコン通信(NIFTY-Serve)のチャット画面上ではハンドル名にカッコがつけられていたから。

この映画が撮られたのはちょうど10年前の1995年。
まだインターネットも携帯電話も無かった一昔前だ。
その頃はメールやチャットと言えばパソコン通信だった。そしてパソコンはWindowsでなく、MS-DOS。

この映画の台詞は、役者が話すより多く、メールの文章で語られる。
そしてそれは、黒い背景に白い文字で描かれている。
今の若い人が見たら、何故こんな黒い画面なのだろうと思うかも知れないが、当時のパソコンはこうだったのだ。
MS-DOSと言うのは、どんなソフトでもどんなマシンでも背景が黒。そして文字が白だった。

夜、一人の暗い部屋に帰って、電灯をつけるより先にパソコンのスイッチを入れる。
そして暗い部屋の中に1行浮かび上がる白い文字列。



-あなた宛のメールはありません-


本来、文字を読ませると言うのは映画では邪道だ。映像で表現してナンボと言うのが映画だと私は思う。
しかし、この映画だけは例外だ。
たった1行の無機質な文字列、それがどんな台詞より効果的に主人公の気持ちを表現していて胸に迫る。
今のカラフルで明るいWindowsのメールやチャットの画面だったら、この映画は生まれなかっただろう。



-メールが1通届いています-


と言う画面を見た時の胸の高鳴り。
その気持ちが分かる人だったら、この映画はとても共感できると思う。

ちょっと暗く、静かな、でもとても純粋な映画です。

B00006ALYN(ハル)
深津絵里 内野聖陽 戸田菜穂
バンダイビジュアル 2002-08-25

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