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2005年9月24日 (土)

輪廻転生

「前世あなたは誰だったのか」と言う本を読んだ。

この本に限らず、前世について述べている本の前提はこうだ。
誰にも前世と言うものはあり、人は前世に残した課題を解決するために生まれ変わって来る。
人は死んで無になるのではなく、魂を高めるための輪廻転生を繰り返す。
そしてそれを証明する実例として、前世の記憶を明らかに持っているとしか思えない子供達の例が挙げられている。

輪廻転生があるとすると、その前提として、肉体とは別の記憶を受け継ぐ媒体、仮にそれを魂と言うことにするが、そういったものの存在が必要となる。
人が死んで火葬された後に残った何らかの物質が、その後に生まれてくる赤ん坊の中に取り込まれると言うことは、物理的にはまずあり得ないし、仮に燃え残った遺伝子があったとしても、そこには後天的な記憶までは書き込まれていないからだ。

人をコンピュータに喩えると、肉体はハードウェア、魂はOS、記憶はメモリやハードディスクの中のデータと言うことになるだろうか。ハードウェアが壊れたとしても、その中のOSやデータをそのまま他のハードウェアに移すことは可能である。そういったコピーの過程が、人間の生と死の過程の中にも組み込まれていると言うのだろうか。

私自身は輪廻転生や前世と言うものが本当にあるのかは分からないとしか言えない。
しかし、私自身の本体は、この肉体そのものではなく、その中にある何ものかであり、この肉体と言うのはその何ものかがまとっている入れ物に過ぎないと言うような感じを漠然ともっている。
肉体が入れ物に過ぎないとすると、入れ物と中身が分離して存在すると言うこともあり得るような気がする。

数日前に書いた「宇宙に行くべきもの」の中で、私は将来は人間の意識が機械に移し替えられて宇宙を旅するだろうと書いた。
そこで書いたイメージでは、人間の意識と言うものは何らかのコピー可能な電気的な情報として存在しているはずと言う前提だったのだが、もしそれが技術的に可能な時が訪れたとしたら、その時、魂と言うものが何なのかは自ずと解き明かされているはずである。

魂と言うものが何なのかが解き明かされれば、前世や輪廻転生と言うものもあるのかどうかも自然と分かるだろう。その時まで生きていたいものである。

あ、来世で見ればいいのか。

4569664792前世あなたは誰だったのか―心を癒す究極のヒーリング
平池 来耶
PHP研究所 2005-09

by G-Tools

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コメント

雑誌の前世占いで「フランス人の画家」と診断されたヒロリンです☆・・・と、また内容に関係ないコメントしちゃいましたね(笑)
決してアラシではありませんが、TODOさんの真面目な話を、こんな感じで読んでいる読者もいるんだなと思ってください。m(__)m

投稿: hirorin | 2005年9月25日 (日) 04時44分

いや、全然オッケですよ。
この本にね、夢であなたの前世が分かると言う自己診断テストもあったのですが、全然該当項目なくて何もチェック出来なかった私です。
私は前世ないかもです。・・・寂しい

投稿: TODO | 2005年9月25日 (日) 09時14分

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