小惑星帯誕生の謎
リンク: asahi.com:月クレーターなぜ誕生? 40億年前に小惑星が集中衝突
月にある巨大クレーターは何故できたのか?について、研究者からのコメントが載っている。
まず、大昔に何らかの要因で、木星と土星の軌道が変化したと言うのだ。
そして、そのことにより惑星間の引力バランスが崩れて月や火星に小惑星が降り注いだことが、現在の月のクレーターのできた理由だと言うのだ。
この説を聞いて2つの疑問がわいてくる。
第1は、木星や土星の軌道が変化するような大変なできごととは何か?と言うこと。
第2は、もしそのような小惑星シャワーがかつて起こったとしたら、何故すぐそばにある地球は無事だったのか?と言うことである。
実はものすごく鳥肌がたつ思いを私はしているのだが、この説とこの疑問は、私が何度も愛読していたSF小説で出てきた話と全く同じだからなのだ。
ジェイムズ・P・ホーガン作「星を継ぐもの」。
このSF小説の中で、ホーガンは上の2つの疑問に対して完璧に答えているのだ。
まず、現在の小惑星帯の位置にはかつてひとつの惑星「ミネルバ」が存在していた。それが破壊されてバラバラになり、現在の小惑星帯ができた。
これが木星や土星の軌道が変化するような大変なできごとである。
そして、現在の地球の衛星である月は、かつては「ミネルバ」の衛星だった。
「ミネルバ」の衛星は、母星が破壊されたために太陽に向けて落下し、途中にいた地球に捕獲されて現在の月になったのだ。
これが、小惑星シャワーを月だけが浴びたことの理由である。
以上は、SF小説の中の話である。しかし、最新の科学が、40年前に発表されたSF小説の中の仮説を裏付ける事実をはじき出したと言う偶然、というかもしかしたら予言の正確さに、私は鳥肌がたつ思いを禁じ得ないのである。
では、そうなると、第3の疑問が生じてくる。
「ミネルバ」は何故破壊されたのか?
そのことについても、「星を継ぐもの」の中で完璧に説明がなされているのだが、これ以上はこの名作SFのストーリーに触れることは、まだ読んでいない幸福な人のためにやめておく。
では、私の考えを提示しておこう。
実は・・・・
破壊されたかつての惑星は・・・・
ダントゥイーンだったのだ! (きゃ~~~)
星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 1980-05 by G-Tools |
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コメント
太陽系と小惑星帯の起源の謎に迫る,アブダクションによるマルチインパクト仮説で何が得られたか....というタイトルで日本地球惑星科学連合2016 5/22メッセで発表しました.
小惑星帯の起源だけでなく,分化した隕石の起源,月の起源,地球深海洋底の起源,プレートテクトニクスの起源,駆動力の起源,環太平洋孤状列島と背弧海盆と海溝の起源,木星大赤斑の起源など,更には地軸傾斜の起源まで統一的に解明できました. 仮説なので信じるのは自己責任ですが,全てが明快に納得できる新仮説です. ジャイアント・インパクト(合体)仮説等,他の仮説が小さく感じます.
投稿: 種子彰 | 2016年6月 5日 (日) 13時20分
マルチインパクト仮説では,第一の疑問の答えとして木星も土星も軌道は変化しないが,
木星が惑星中の最大質量なので,セレス位置2.8auに想定しだ火星サイズの原始惑星CERRAが,木星の摂動により,木星近点側に楕円軌道が偏平化して,木星衝突の直前で,断裂して複数のマントル断裂片とコア+マントルに分かれる.その時の軌道は地球軌道と交差しているので,時間差衝突で複数の生物種大絶滅の起源と成った.最初の衝突(12.4km/s,36.5度)でマントルだけの月が現在の月軌道位置60・Reに必然のメカニズムとして40億年前に形成された.
ジャイアント・インパクト仮説では,火星サイズの分化した原始惑星が45億年前に後方から偶然に0.0km/s,30度で衝突し,マントルだけの月が3・Re位置に形成された. この後に地球の自転エネルギーを潮汐でもらって現在位置まで加速されたとする.
しかし,合体速度の衝突で月が射出される計算に矛盾が有る.
投稿: 種子彰 | 2016年6月 5日 (日) 13時53分
第二の疑問の答えは,マントル断裂片は時間差で地球に衝突しました. コア+マントルは質量が大きいので,エネルギー等分配の法則で速度が小さくなり,内側軌道へとシフトして,ロッシュ限界直前で水星と成った.このことは,金星,地球,火星,CERRA等は同じコンドライト成分から集積してコアとマントルの比が同一であるが,水星だけコアの割合が大きい事が説明できる.CERRAの断裂破片は小惑星帯の起源と成り,分化した隕石の起源でもある.この様にマルチインパクト仮説では偶然の衝突を想定していない. この様に全てを統一的に説明できた.
投稿: 種子彰 | 2016年6月 5日 (日) 14時08分
マルチインパクト仮説は,ジャイアントインパクト仮説に対抗する新仮説です.
第三番目の疑問の答えは,有名なジャイアントインパクト(仮)説GIHより,マルチインパクト仮説MIHの方が優れている点です.
GIHは,マントルだけの月を偶然の45億年前の衝突(合体:V=0.0km/s)で作る仮説であるが,月が出来たとしても中途半端な軌道位置(3・Re)に形成される. cf.Re=6400km 地球半径.
MIHは,40億年前にマントル断裂片の必然的な衝突メカニズムで現在の月軌道位置(60・Re)に月が形成できる仮説で有り,地球への相対衝突速度12.4km/s36°が計算できている. それは第二次宇宙速度11.2km/sより大きいが,反発係数を考慮すると現状の軌道位置が示せる.
更に地球表面積の70%を占める海(平均深さ5km)の起源や,プレートテクトニクスの起源,駆動力の解明,プレート相互の重なりの起源などを一つの仮説だけで統一的に説明できる点です.
偶然の仮説GIHと必然の仮説MIHでは,あなたはどちらが説得力が有ると思いますか?
投稿: 種子彰 | 2016年6月22日 (水) 23時47分
知恵ノートに図入りで,マルチインパクト仮説の説明を載せました.図が無いと説明が難しいのですが,図があると理解が容易です.説明が無くても図を見れば直ぐ解ります.
ジャイアント・ンンパクト(仮)説はどっちかと云うとマジックみたいですネ! 恣意的な衝突でコンピューターを駆使したアニメーションで魅せる(根拠は月が有るから.笑い).
(仮)説を説と云って紹介している人[本]は,良いとこ取りですね.眉に唾を付けて心して読む必要があります.活字だと何でも信じるおりこうさんは,特に信じすぎない様に注意ネ!
投稿: 星野 illudion | 2016年6月24日 (金) 08時28分
にじ魂さんの海洋プレートと大陸移動説への19コメントでは,箱男さんから知恵ノート(図入り)へリンクを貼ってもらいました.説明は,図が無いと理解不能です.
星野 illusion 拝
投稿: 星野 illudion | 2016年8月 3日 (水) 22時15分
知恵ノートへのリンクの貼り方が解りました.
私が書いたノートです.小惑星帯の起源はマルチインパクト仮説の仮説Aが起きたことで,マントル断裂片の破片が木星や地球へのスイングバイとして(衝突しない破片)が起源です. 略同じ楕円軌道を巡るマントル断裂片の地球への衝突はマントル欠損とアイソスタシーで平均深さ5kmの地殻剥離を形成しました.
>>http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n387108
図1で,CERRAの木星近点への楕円軌道の偏平化と,地球軌道への交差が理解できる事と思います. 此処は図が無いと理解に苦しみます.エネルギーが長半径一定の条件と太陽を片側焦点とすることで軌道の変形も容易です.
以上 星野 illusion 種子彰 拝
投稿: 星野 illusion | 2016年8月 5日 (金) 14時37分
説明不足で 誤解が有ると困るので補足説明します.
1.原始惑星CERRAは,木星軌道とceres軌道の範囲の微惑星の合体で形成された火星サイズの分化した惑星です.
木星位置には土星軌道と木星軌道の範囲の微惑星が合体集積してますが,太陽から遠い部分には原料の微惑星密度が少ないのでコアはホントに少ないのです.但し瓦斯成分などは集中しており巨大質量です.土星も同様です.
2.金星や地球や火星が断裂しなかったのは巨大質量の惑星(木星)が遠くにあったからです.CERRAだけが木星と太陽の約中間の軌道だったので,木星近点位置に向けて摂動により軌道が偏平化します.
3.更に固体CERRAが太陽と木星の引力が釣り合う位置では両方に引っ張られる形で断裂します.(材質強度より張力が大となる)
4.複数のCERRAのマントル断裂片は,シュ-メーカーレビ第九彗星の様に一列に同じ軌道を巡ります.地球の軌道と交差する位置で,地球に12.3km/s,36.4度の相対速度で順番に衝突する可能性が有ります.(会合周期に陥欠的に)
5.最大の月より一寸大きいマントル断裂片の衝突で,ニュートンの揺り篭のように,地球のマントルが射出されました.当然地球マントルが内側の方が高密度であり,外側は低密度なので再溶融しても月が偏芯しており,月が何時も地球に同じ表面だけ見せており,共通重心の回りに回転していても月の裏面が高密度なのです.
(ジャイアントインパクト仮説では,完全溶融した地球に衝突したので合体して均一になり現状と合わない)
6.月を射出したマントル欠損はアイソスタシーで隆起して平均深さ5kmの海洋底を形成し,他の衝突(テ千ス海等)でも海洋底を形成した.ウェゲナーのゴンドワナ大陸を残して海洋底が広がり,マントルに亀裂が入りプレート境界が形成された.
7.複数のマントル欠損は地球の間来モーメントの偏芯と,自転していた為に偶力が発生した.これがプレートの駆動力であり,高緯度への衝突により偶力で自転軸の傾斜と移動方向の急屈曲が説明できました.(熱対流駆動仮説では説明困難)
マルチインパクト仮説は,7割の海洋底の起源と5回以上の生物種大節滅を説明できた.
決して,合体して月ができたのではありません.笑い.
投稿: 星野 illusion (種子) | 2017年3月18日 (土) 22時45分
日本地球惑星科学連合2017 幕張メッセ 5/21~5/25
発表 六件予定 全てポスターです.
[MZZ42-P08] 宇宙物理学における新定常宇宙論のAbductionによる証明法.
(地球中心の赤方偏移と等方背景輻射を説明,膨張も物質創性も無い)2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15
[MZZ42-P09] アブダクションによる宇宙物理を用いた起源の証明方法-地球も生命も形成される前の過去において-
2017年5月21日(日) 17:15 〜 18:30
(地球・大赤斑・小惑星帯・月・深海洋底・プレートテクトニクス・生命) それは全ての起源を統一的に探究する最良の方法である
[PPS10-P22] 惑星集積メカニズムの謎と起源,月の起源,小惑星帯,コアリッチ水星,全ての起源と謎をマルチインパクト仮説で一度きりの進化を利用して,アブダクションを適用し統一的に証明された.
それは過去の起源を解明する画期的な方法である.
2017年5月22日(月) 13:45 〜 15:15
[MIS15-P06] プレートテクトニクスと深海洋底と環太平洋弧状列島の起源,地球自転軸の傾斜とバンアレン偏芯の起源とプレートテクトニクスの新駆動力
--全てはマルチインパクト仮説でアブダクションを用いて統一的に検証--2017年5月24日(水) 15:30 〜 17:00
[SIT23-P02] 深海洋底とプレートテクトニクスの起源,慣性能率偏芯モーメント駆動力の証明
環太平洋孤状列島背弧海盆の起源,プレート相互の潜り込みメカニズム,移動方向の急変の理由,全てを統一的に説明する「マルチインパクト仮説」のアブダクションによる検証 ---- 一度だけの地球進化・実証歴史による
2017年5月22日(月) 17:15 〜 18:30
[PPS07-P27] 太陽系の起源は,何故?という問いによって探究される.
惑星の法則はニュートンの万有引力によって解明された.
ボーデの法則を利用した,小惑星帯と月と大赤斑の起源を同時に説明できる仮説で,アブダクションにより統一的に説明できた.2017年5月25日(木) 13:45 〜 15:15
50もの学会の連合大会なので,其々セクションが違います.太陽系から 地希有物理学プレートテクトニクス 宇宙論 この大会は色んな人と合えてとても楽しい.
投稿: 星野 illusion (種子) | 2017年4月19日 (水) 08時33分
2018 15件申し込み 10件採択 そのセッションのコンビーナの能力と度量による選択です.(笑い)
1[MZZ40-P05] タイムマシンも無く帰納や演繹で不可能な起源の検証,Abduction で一度限りの進化の複数結果を統一的に全て説明できれば検証できたと云える
MZZ40 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論
2[PPS08-P01] 月の起源仮説の比較検討,プレートテクトニクス起源と駆動力の比較検討
アブダクションによる月と地球の起源2014 U06-P24の検証
3.[PPS08-P02] マルチインパクト仮説による地球と月の起源2014 U06-P24(1)、CERRAのマントルインパクター衝突が地球マントルを射出して,地球マントルが偏芯した月となった.それで月の海が常に地球に面していることを説明することができる
PPS08 惑星科学
4[MIS15-P05] マントル対流は有るか? 実証できないパラダイム.
マルチインパクト仮説(2016-M-IS13-02)では一度限りの進化の複数の現状を統一的に説明可能,アブダクションを用いて全てを検証できる
MIS15 地球流体力学:地球惑星現象への分野横断的アプローチ
5.[PPS08-P01] 月の起源仮説の比較検討,プレートテクトニクス起源と駆動力の比較検討
アブダクションによる月と地球の起源2014 U06-P24の検証
6.[PPS08-P02] マルチインパクト仮説による地球と月の起源2018 U06-P24(1)、CERRAのマントルインパクター衝突が地球マントルを射出して,地球マントルが偏芯した月となった.それで月の海が常に地球に面していることを説明することができる
PPS08 惑星科学
マルチインパクト仮説で月の特徴
1.マントルだけの組成 2.月の軌道 60×Re(:地球半径)
3.◎マントルの偏芯と常に地球に表面を向ける理由.
4.月の兎は地球深部のマントル玄武岩の再溶融流出.
5.必然衝突(CERRA断裂マントル片)
が完全に示せた.
投稿: 星野 illudion | 2018年5月29日 (火) 05時30分
7.[BCG10-P03] 生物種大絶滅と地球深海洋底の起源の謎を,マルチインパクト仮説2018 U06-P24でアブダクションを用いて,
月とプレートテクトニクスの起源と一緒に一度限りの進化の結果を利用し検証
B-CG10 顕生代生物多様性の変遷:絶滅と多様化
8.[SIT20-P01] マルチインパクト仮説で,深海洋底とプレートテクトニクスの起源,ブレート駆動力,相互の潜込みメカニズム,一度限りの進化の結果 アブダクションで検証
SIT20 Structure and Dynamics of Earth and Planetary Mantles
[SIT25-P04] マルチインパクト仮説2014 U06-P24による,キンバーライトパイプの起源をアブダクションで検証
-深部からダイヤモンド原石を含むマントルの噴出メカニズムとプレートテクトニクスの実証-
SIT25 Deep Carbon: Diamond formation and carbon speciation in Earth and planetary processes
9.[MIS08-P16] SCIENCEは宇宙を理解し説明することであり,理論予測の確認はその仮説の検証と成る.
プレート移動の検証のための大西洋にキンバーライトパイプの痕跡掘削の提案
MIS08 地球掘削科学
10.[MIS20-P01] 「マルチインパクト仮説」2014 U06-P24によりAbductionで進化を利用して全ての起源を検証する
--海洋,大陸(パンゲア),プレートテクトニクスと駆動力,月,小惑星帯,木星大赤斑--
MIS20遠洋域の進化
11.[U02-P01] 深海洋底の起源,環太平洋弧状列島と背弧凹プレートの起源,プレートテクトニクスの駆動メカニズムと起源,テチス海とインド洋の起源
U02 Pacific-type orogeny: From ocean to mantle
PPS08-01 二回数えていた. 20~24日
毎日 約10人程度と約30分~1時間の説明と議論で
疲れましたが楽しかったです. 口頭発表は約15分の説明ですが,討議ゼロでガッカリでした.
数人の高校生が理解してもらえて,現在の定説や認識も一新して自分の頭で考える事が大切で,定説をそのまま記憶する事で無く,サイエンスは真理を探究していくことと云うことを理解して頂けました.
真実を探究するのがサイエンスです.
投稿: 星野 illudion | 2018年5月29日 (火) 05時53分